中国に誕生 二つの「器」期待

4月18日、中国に新しい器が二つ誕生した。一つは新潟市北京事務所。北京は従来自治体事務所の空白地だったが、経済発展の重点が南方から北方に移りつつある情勢の中で、首都に拠点を置く戦略は誤りないものだろう。当日は、20数名の参列者の下、看板の除幕が行われた後、日本大使公邸にて祝賀会が行われた。約160名の出席者の中には文化部の前次官で著名な劉徳有氏もおり、流暢な日本語で心に残る祝辞を述べた。

事務所の業務は中国経済情報の収集、中国に対する新潟市や市内企業の紹介、地場企業の対中業務サポートや観光、農業交流の促進など。中でもERINAが市と連携して進めてきた中国企業の対日投資誘致は今後の地域振興に重要な役割を果たすことだろう。

同じく18日、「中国鉄道第6次提速(スピードアップ)」と呼ばれ、日本、カナダなどからの技術協力で製造された140編成の車両がハルビン、上海、広州などから一斉に運行された。今回の訪問時にこの高速鉄道に乗車する機会を得た。天津・北京間は高架を現在建設中で、完成後は30分で結ばれる。乗車したのは上越新幹線にも使われたE2系の改良型をベースとした車両。外観、内装ともに「新幹線」そのものだったが、中国では「子弾頭」という呼び名で国産を標榜し、白亜の車両先頭には現政権のスローガンから取った「和諧(調和の意)号」と漢字で大書されていた。

新車両には、輸送を担う器として安全かつ快適に北東アジアの発展を牽引してもらいたい。また、新潟市事務所も大地を疾走する和諧号のように、新潟発の情報を中国に広げて欲しい。

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新潟日報エリナレター掲載