発展目覚ましい内モンゴル

中国五輪まであと1年となった8月8日、中国でもう一つ注目された式典があった。中国最初の少数民族自治区である内モンゴル自治区が成立して60周年の記念式典だった。

昨年はチンギスハン誕生800周年に当たり、モンゴル国では1年を通じてさまざまなイベントが開催されたが、内モンゴルでは政府が主催する記念式典はほとんど行われず、モンゴル族にとって寂しい感じがしただけに、今年の式典は晴れがましい思いだ。

内モンゴル自治区が成立してから60年、特に改革開放から30年の間、内モンゴルは大きな変化を遂げた。経済が急速に発展し、2003年のGDP(国内総生産)の成長率は全国で首位となっている。

ここ十数年の間にいくつか有名な大手企業が育成され、中国の乳製品工業の1位と2位を占める企業が内モンゴルの首府フフホト(呼和浩特)市にある。それによってフフホト市は中国乳製品工業協会から「中国乳都」と命名された。乳製品生産の「蒙牛」は1999年の起業時で全国1116位だったが、現在では全国2位となり、2002年には中国の高速成長100強企業として中国政府に表彰された。

内モンゴルの観光業も急速に発展し、06年の利益は前年比34%増を記録し、内モンゴルGDPの5.82%を占めた。政府は環境問題に力を注ぎ、草原の砂漠化を防止しようとしている。

内モンゴルは中国のエネルギーの基地としてもよく知られている。最近では新バラグという所で埋蔵量50億トンの炭田が発見され、注目を集めている。今後、内モンゴルが北東アジアにおいてますます重要な役割を果たせる地域となることを期待している。

fg070821_1
フフホト市に今年造られた内モンゴル博物院

新潟日報エリナレター掲載