APEC開催へ市街に活気

新潟空港では年間2万2000~2万3000人が利用するウラジオストク線。1993年に定期便が結ばれてから、ウラジオストクを訪れた新潟市民はどのくらいいるだろうか。筆者自身、久しぶりのロシア沿海地方ウラジオストクは、危険な香りがする港町-というイメージを脱皮して、華やかな表情を見せるようになっていた。

一日の終わりが近付くと、ウラジオ市民はスポーツ湾沿いの散歩にどっと繰り出す〓写真〓。夏時間の間は、日が暮れるのもゆっくりだ。コスプレもどきの写真サービスが人気らしい。一緒に散歩していると、満員のピザ・レストランが目に入った。外食産業の薄い街でピザはとても期待できまい、なんて思いつつ入ってみると、もちもちの本格的なピザを出してくれた。ハバロフスク産のバルチカビールも極上の香りだ。

そんなウラジオでいま最大の関心事が、2012年に予定されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の開催だ。街には「オリンピックはソチで、APECはウラジオで」というサインが掲げられ、その経済効果に大いに期待が懸かっている。8月に政府決定された2013年までの「極東ザバイカル発展プログラム」の中でも、沿海地方南部・ウラジオ周辺で日本円にして5000億円を超える規模の国家予算が投入され、APEC関連施設を含むインフラ整備がされることになっているらしい。

今の日本にはないロシアの勢いを感じるウラジオ訪問だった。その勢いがこれから市民生活にどこまで還元され、どれだけ豊になっていくだろうか。これからも目が離せないウラジオストクである。

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新潟日報エリナレター掲載