ソウルの奥座敷で原点学ぶ

第4回北東アジア国際観光フォーラムのため11月初旬に韓国・束草(ソクチョ)市を訪問した。同市は人口9万5,000人、来年3月国際フェリー航路で新潟と結ばれる。

日本ではあまり知られていないが、名勝雪獄(ソラク)山国立公園をはじめ、漁港、美しい日の出で有名な海水浴場、2つの湖、温泉もあり、年間1200万人が訪れる韓国有数のリゾート・観光都市だ。ソウルからバスで3時間、対向車線は紅葉狩りを終えソウルに向かう車で渋滞していた。まさにソウルの奥座敷である。

フォーラムには、韓国・日本・中国・ロシア・モンゴルの5ヶ国から、行政、観光業、大学、輸送業者、学生など約200人が出席、域内連携を確認し盛会だった。

会議の開幕日には、蔡・束草市長の立会いのもとで「国際フェリー航路」合弁会社設立合意書に4ヶ国(日・韓・露・中)代表が署名、念願の新潟~トロイツァ(ロシア)~束草航路開設が内定し、会議に花を添えた。港が一望できる展望台にのぼったところ、折りよくトロイツァとの定期フェリー客船「ニュー・トンチュン号」(旅客定員600人)の白い船体を見ることできた(写真)。この船は来春、横断航路に配船され、主役を演じる。

加えて束草で印象深かったのは、滞在中の随所に見られた、心細やかで暖かく親切な職員やボランティア、街の人々の応対であった。昨年の新潟会議では「観光が外交をリードする」という発言があった。今年は「ホスピタリティー(暖かくもてなす心)こそが観光の原点である」ことをあらためて感じた。フェリー航路の就航時には多くの方の束草訪問を是非お勧めしたい。

大連・大邱(テグ)・新潟・束草と引き継がれた会議の開催地は、来年モンゴルと決定した。大草原と満天の星空の下で、フォーラムが、どんな国際連携の夢を運んでくれるか楽しみだ。

fg071120_1

新潟日報エリナレター掲載