観光客呼べる新潟の寿司

2月24~26日にかけて、ロシア沿海地方の州都ウラジオストクを訪問した。乗り換えのためモスクワの空港を利用したことを除けば、私にとっては初めてのロシア訪問だった。日中の気温は氷点下5度前後、気温は低いものの終始晴天が続き、雨・風の強い新潟市よりもむしろ過ごしやすく、意外なほど快適であった。

今回の訪問目的は、経済発展が著しい極東ロシアから新潟地域への観光客誘致の可能性を探るもの。現地の旅行代理店にインタビューし、現地の海外旅行事情を聞くことができた。沿海地方からの海外旅行先は価格の安い中国が圧倒的に多く、次いでビーチリゾートの多い東南アジア諸国である。

日本(新潟)はどうかと尋ねると、人気は高いが、航空運賃が高すぎてなかなか売れないとのこと。新潟ーウラジオストクの運賃は現地価格で約10万円。モスクワまでの運賃とほぼ同額である。ヨーロッパ、モスクワから遠く離れた彼らにとって、日本は一番身近な先進国であり興味・関心が高い。そして何よりも桜(花見)、温泉、花火、日本食といった日本文化が彼らを魅了する。

ウラジオストク市内を歩いてみると、スーパーには多くの輸入された日本食品が陳列され、街角でも日本料理店〓写真〓を見つけることができた。日本料理、特に寿司は物価の高いロシアでも飛び切り高く、富裕層に限定される。新潟で安くて新鮮な寿司が味わえることは観光客誘致の材料となるだろう。航空運賃の問題は難しいが、彼らの期待を裏切らないよう、観光地としての受入体制を整えるとともに、新潟の魅力として、おもてなし(ホスピタリティー)の心を持って接することが何よりも大切であると感じた。

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新潟日報エリナレター掲載