ロシア語飛び交う港湾都市

6月中旬、フィンランドのヘルシンキで開催された「第11回グローバル経済分析会議」に出席した。私にとって、ヘルシンキは2度目の訪問である。

ヘルシンキとその近郊の衛星都市を合わせた「ヘルシンキ圏」には総人口の約4分の1にあたる約130万人が住む。学園都市としても知られており、全国の学生の3分の1が集まっている。

ヘルシンキの町の中心部にある観光名所のひとつ元老院広場は、政治・宗教・科学・商業力の象徴である。広場の東側には、1822年に建てられた旧上院議会の建物があり、向かい側には1832年建設の大学の校舎がある。北側にはヘルシンキ大聖堂〓写真〓がそびえ、中央にはロシア皇帝アレクサンドル2世の像がある。

1917年のフィンランド独立以後、ロシア皇帝アレクサンドル2世の像を撤去し、軍司令官であった第6代大統領マンネルへイムの像に替えようという話もあったが、像はそのまま残り、町の有名な観光名所のひとつとして、フィンランドとロシアの友好のシンボルとなっている。

ヘルシンキに滞在中に、ロシア人を数多く見かけた。ホテル、街中、会議場のあちこちではロシア語が話されていた。フィンランドはロシア観光客が最も多く訪れる場所の1つになっているようである。港には、ロシアの富豪ロマン・アブラモビッチ所有の佐渡汽船(カーフェリー)ほどの大きさのクルーザー「Pelorus(ペロルス)」号が停泊して周囲を圧倒していた。バルト海沿岸の国々との船が行き交う港を持つヘルシンキは港湾都市でもあり、新潟にとっても学ぶべき点があるのではないだろうか。

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新潟日報エリナレター掲載