世界結ぶ新たな路線期待

7月下旬、篠田昭新潟市長を団長とする新潟市中国訪問団に参加した。目的は済南市(山東省省都)と延吉市(吉林省・延辺朝鮮族自治州州都)との定期航空路開設や日本海横断航路の早期実現などの協力要請と意見交換であった。

済南空港には新潟からの初チャーター便就航を熱烈歓迎する大きな横断幕が掲げられ、済南市長との会談では両市間交流や航空路開設への期待が表明された。

その後訪れた延辺朝鮮族自治州内では看板や標識は全てハングルと漢字の併記だ。市民は中国語と朝鮮語を話す。近くには、朝鮮族や満族の聖山である長白山(朝鮮名:白頭山)がありマツタケの産地だ。韓国をはじめ海外からの観光客が急増している。

同州や市政府との会談では、こちらでも日本海横断航路の早期実現と航空路開設の強い要望があった。篠田市長は「初めての訪問は実り多く、交流の必要性が実感できた」とし、協力と努力を約束した〓写真〓。

延吉空港の国際線は仁川空港(韓国)の一路線で日本との航空路はない。私はかつて、新潟-ハバロフスク線開設当初、150人乗りの飛行機に私を含め乗客18人という貴重な経験をした。今ではこの路線も年間22,000人を運ぶ。日本の地方空港を取り巻く環境は厳しいが、新潟にとって貴重な路線に化けるかも知れない。

滞在中、中・朝国境と中・露・朝国境を視察し、緊張感とともに自由な物と人の往来の重要性を感じた。最近、新潟への外国人来訪者の中で延辺州からの来客が突出して多い。中国の作家、魯迅の言葉「もともと世の中には道は存在しなかった、多くの人が往来することによりそれが道になるのだ」を思い出す。世界を結ぶ新しい道ができることを期待したい。

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新潟日報エリナレター掲載