歴史、文化継承する姿 感心

今年の6月20日、私は中国の吉林大学東北亜研究院から環日本海経済研究所(ERINA)に客員研究員として来日した。新潟に半年間滞在し「図門江開発と北東アジア地域協力における日本の参加」という課題について研究を行っている〓写真〓。

3カ月を過ぎたばかりだが、これまでに休日を利用して新潟県内各地を訪ね、見学した。香りが溢れるほどに美味しい新潟の米、栄養豊富かつおいしい日本料理などの食に関することや、整然としている交通、良好な自然環境なども印象深い。

私が最も感心したのは、新潟の人々が歴史と文化・伝統を継承し守ることである。長岡市の新潟県立歴史博物館を訪れた時には、「新潟県のあゆみ」や「雪とくらし」、「米づくり」などいくつかの展示ブースを通じて、新潟県発展のプロセス、生活様式に秘められた人々の知恵を知ることができた。

また、新潟は伝統手工業も大切にしていると感じた。たとえば小千谷の縮・紬、十日町の明石ちぢみ・十日町絣、村上の漆器など、これらは素材の選択が厳しく、製品はさまざまな側面からその時代・地域の独特な文化要素を表わしている。今日、工業生産の近代化が進み、大量生産・オートメーション化などにより、伝統手工業への衝撃は非常に大きいと思う。このような情勢のなかで、手工業を如何に守るのか、新潟の経験は我々にとって重要な参考価値があると考えられる。

残りの期間、私は自分の研究課題に取り組み、北東アジア地域協力に力を尽くすとともに、新潟での滞在経験を通して日本文化への理解を深め、帰国後は自分の見聞を中国に広め、日中両国の友好交流と経済協力に貢献したい。

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新潟日報エリナレター掲載