日本的ビジネスに再評価

4人の日本人が同時にノーベル賞を受賞することにあやかって話を進めるわけではない。

10月中旬に、モンゴルと韓国に出張した。折しも世界的な金融危機のあおりを受け、特に韓国通貨ウォンの下落には驚嘆した〓グラフ参照〓。日本は自己の金融危機解決の教訓故、今回の危機では他国に比較して損害が少ない。韓国ではその一因を、健全かつ技術力のある日本の中小企業による貢献故とも見ている。

韓国は巨大な財閥主導の経済構造であり、産業の裾野を支える中小企業の育成が急務となっている。このような韓国産業界の要請を受け、韓国知識経済部(日本の経産省に該当)の外郭団体(財)韓日産業・技術協力財団からエリナに対し、日本の中小企業ヒアリング調査に対し支援要請がなされ、打ち合わせのため訪韓した。

韓国側は日本の中小企業の理念、経営哲学を学ぶことの重要さを訴えた。短期的な利益を追求するのではなく、生業としてのビジネス、社会への貢献等、日本的ビジネスへの再評価が高まっているように感じられた。

打ち合わせの中で、知日派韓国人(複数)から漫画「島耕作」が、日本のビジネスマン、特にその各職務上の役割を知る上で、極めて有益な資料であることが力説された。これはウランバートルで、日本の高等教育機関を卒業し現地で創業した若手モンゴル人実業家も強調したことで、日本的ビジネスの長所を広めるためにも、各国語に翻訳すべき、とまで断言していた。いろいろな形で日本的ビジネス慣習は北東アジア、そして世界に拡大し、子孫を増やしている。

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新潟日報エリナレター掲載