統計資料 正確性確保に腐心

ERINAでは、北東アジアの各国の運輸・物流、環境・エネルギー、貿易、食料などの分野について専門の研究員がおり、研究の成果を定期的に出版物として発行したり、学会や国際会議で発表したりしている。

そういった研究のベースとして、各国の統計データと、データに基づく各国の情勢分析なども収めた出版物を、毎年「北東アジアデータブック」〓写真〓として公表している。今年度版は10月31日に発行した。

執筆にあたる研究員は「このデータは、ほかの機関や研究者にも引用されることが多いので集計には気を使う」とのこと。

各国の統計資料を取り寄せて集計するが、中には、途中でその国の集計方法が変わってしまったり、数値に一貫性がないために数年後には資料提供ができなくなったりすることもあり、資料の正確性を確保するのに苦労する国もあるようだ。

韓国担当の研究員は「日本以上に所得格差の問題が深刻で、本年度版ではこの点についても記述を詳細に加えた」など、定点観測のデータ集計のなかにも、その年に合わせて新たな分析を加えている。

また、北朝鮮担当の担当研究員は、実際に出張などで現地の様子を見聞し、「統計資料から見るよりもずっと変化が大きく、統計資料だけを見ては判断できないミクロな変化が多いことを痛感する」こともあるという。

数字だけでは見えない部分もありつつも、しかしながら研究を進める上でのベースとなるデータとして、継続して発行している。本年度版は近日、ERINAのホームページにも全文を掲載する。

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新潟日報エリナレター掲載