北東アジア新時代 どう描く

年度末の追い込みと新年度への助走で大わらわ-という姿は、私たちERINAも変わらない。平成20年度を振り返ると、「日中経済国際会議」〓写真〓、「日露エネルギー・環境対話」、「北東アジア経済発展国際会議」という3つの大きな国際会議への参画が思い浮かぶ。会議の準備、実行、報告に当たった各担当者の脳裏には、苦労したこと、うれしかったことがはっきりと焼き付いていることだろう。

世界中の経済が厳しい局面に立たされた1年でもあった。08年途中までは極めて活発に推移していた県内企業の対岸輸出も、その多くが再検討を余儀なくされている。厳しい状況ほど国際的な対話や協力を大切に-先月の「北東アジア経済発展国際会議」では、そんな声が会場の大勢を占めた。

09年度のERINAは、いくつかの意味で新しいスタートを切る。まず1月に就任した西村可明(よしあき)所長のもと、調査・研究部門の新体制が始動する。西村所長は一橋大学経済研究所長などを歴任。ERINAの研究面の方向として、(1)北東アジア研究の国際的なセンター、(2)政策提言につながる研究成果、(3)共同研究の拠点-などを掲げている。

もうひとつのスタートは、09年度から新しい中期計画期に入ることで、有識者による懇話会を交えた計画策定作業が大詰めを迎えている。北米やEUに並びかけている北東アジアの経済力にあって、日本経済や地方経済が向かうべき道しるべをもっと示してほしい-そんなERINAに対する期待が強くなっている。「北東アジア新時代」をどう描いていくか、新潟の皆さんもぜひ一緒に、その現場に参加しようではありませんか。

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新潟日報エリナレター掲載