フェリー運航 リスク恐れずに

年度早々の4月1日、日本海を横断する北東アジアフェリー準備運航に参加し、韓国・束草(ソクチョ)への旅に出た。新潟からの参加者は県内の行政、経済団体、シンクタンク、運輸、観光、教育の関係者14人で、中国籍の私は唯一の外国人だった。天候にも恵まれ終始穏やかな航海で、参加者と交流を深めながらの28時間の船旅はそれほど長く感じなかった。束草港に到着すると、盛大な歓迎セレモニーが催され、テレビ局の取材など、代表団の来訪がすぐに地元のニュースとなった。

歓迎セレモニーが終わると、雪岳山(ソラクサン)〓写真〓に連れて行かれた。険しく、しかし綺麗な雪景色で韓国人にもっとも愛される山だそうだ。ガイドの話では、冬景色を見るために毎年、氷の上を登る人がいて、怪我人が出るという。危険と知りながら、絶景に挑戦する韓国人の姿が脳裏に浮かぶ。

韓国人は辛いキムチに刺激を求めるように、基本的にリスクを好む-と、韓国をよく知る日本人の先輩から聞いた。日本で考えられるリスクは、韓国人から見るとさほどの危険ではなく、むしろチャンスとして捉えて積極的に挑戦していく。そして、限界まで頑張る。だから経済、産業、文化、スポーツ等様々な面で、韓国人はオリジナリティを出すのだという。

北東アジアフェリーの運航も新たな挑戦であり、リスクを伴う事かもしれない。準備は周到に、行動は大胆に。韓国人のようにリスクに挑戦し、限界まで頑張ることも時には必要なのだろう。

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新潟日報エリナレター掲載