極東でも省エネ意識高まれ

越後も桜の時期がほぼ終わり、寒さから開放される季節がやってきた。日本の桜前線は北上を続け北海道に春を届けるが、これからロシアの極東各地にも遅い春が到来する。

ロシアの東シベリアと極東地域はヨーロッパロシア地域に比べて寒さが厳しく、冬の期間も長い。ロシアでは住宅の暖房を半年以上欠かせない地域が広く存在する。そこに暮らす住民は、大地から顔を出すわずかな緑色の雑草や木立の芽吹きに目を凝らしながら春の到来を今か今かと待ちわびる。

このような寒冷地に生活するロシア人の中には、気候変動枠組条約の京都議定書を批准する際に、地球の温暖化はロシアにとってむしろプラスであり、批准の必要はないと直感的に考えている人も多かった。国内には有り余るエネルギー資源があり、しかも安価に利用できているロシア人の多くは、地球温暖化を抑制しようとする省エネ意識がエネルギー消費国に比べて低い。

科学的には、地球温暖化の原因が化石燃料の燃焼に由来すると十二分に証明されたわけではないが、世界の潮流は、地球温暖化防止の必要性が強く認識され、脱石油、低炭素社会、環境保全の実現に向けて大きく舵が切られている。

ロシアとしても省エネルギー、再生・代替エネルギーの開発、ナノテクノロジーの研究など一連の“産業革命”に乗り遅れることがないように、この分野で近隣諸国との協力関係を促進することが望まれる。

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本県とハバロフスクの平均最低・最高気温

新潟日報エリナレター掲載