国際観光会議で平和を思う

ロシア・ハバロフスク市で5月26~28日、「第6回北東アジア国際観光フォーラム(IFNAT)」が開催された。

IFNATは、北東アジア地域の国際観光の振興と連携協力を目的として2004年に大連市で始まった。2006年には新潟市で開催するなど、日・中・韓・ロ・モの5カ国持ち回りで毎年開催され、ERINAが運営のサポートをするなどして大規模な国際会議へと成長した。今回の会場は、4日前までメドベージェフ・ロシア大統領やEU首脳が参加した「ロシア・EUサミット」が開かれており、ハバロフスクの街並みも一段と整備された観があった。

26日の会議では、各国共同の観光ポータル・サイトの立ち上げや観光分野における危機管理の共同研究が提案された。世界同時不況、新型インフルエンザなどにも対応する危機対策が観光産業でも必要になっている。27日には、前回に引き続き、観光学を学ぶ日本と地元の学生による「学生スピーチコンテスト」が開催され、高い評価を得た。観光の未来を背負う人材の育成はこれからも重要だ。

帰国の日、日本人参加者全員で日本人墓地を訪ね、持参した新潟の清酒を供えた。シベリア抑留で亡くなった310名に加え、墓地の奥には、帰国を果たせずソ連国籍のままこの地で亡くなった民間日本人も眠っている。戦後の日ソ交流を支え、ロシア人にも尊敬され愛された人々だ。新緑の木立の中、日本人墓地は綺麗に草も刈り取られていた。新潟市の姉妹都市・ハバロフスク市が守っている。心から感謝したい。

国際観光は多くの人々の努力と連携、何よりも平和の上に成り立っている。

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学生たちによるスピーチコンテストの表彰式

新潟日報エリナレター掲載