期待が高まる天津濱海新区

先ごろ、国際シンポジウムに参加するため、1年半ぶりに中国北方地域最大の沿海開放都市・天津市を訪れた。世界の金融危機をよそに、2009年1-9月期の実質経済成長率が前年同期比16.3%増となるなど、天津市は力強い成長を見せている。前回訪問時に比べ、自動車の数は爆発的に増え、朝夕の交通渋滞が一層激しくなっていた。

街を歩くと、活気に満ちた買い物客で溢れ返っていた。地元関係者によれば、北京に比べて天津の物価が安いため、毎週末になると、北京五輪時に開通した最高時速350キロの北京ー津線高速鉄道に乗ってわずか30分、多くの若いカップルなどが食事や買い物を目当てに北京から天津を訪れるという。

シンポジウム主催者の案内で、天津の経済成長を牽引する天津濱海新区も視察した。現在、天津濱海新区は、華南の深セン経済特区、華東の上海浦東新区に次いで、北方地域の経済・金融センターの地位を狙っている。2010年1月末には、天津濱海新区は既存の塘沽区、大港区、漢沽区に加え、東麗区と津南区の一部地域を統合し、新たな行政区(2,270平方㎞)として生まれ変わる。 セン:つちへん+川

さらに2011年には、天津中心部と天津濱海新区を結ぶ高速鉄道(全長44.8㎞)が完成される予定だ。開通すれば、北京から天津濱海新区までの所要時間は45分に短縮され、北京の海の玄関口・華北地域の物流港としてのポテンシャルが、より一層高まると期待される。

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天津駅に停車する高速鉄道列車

新潟日報エリナレター掲載