協力深めたい日中の「東北」

これまでにもこの欄で同僚らが伝えてきたことだが、中国では「東北振興政策」が展開されている。2003年に政策が発表されてからすでに6年以上が経過し、東北部の経済発展に大きく貢献している。多くの省庁にまたがるこの政策の責任者は温家宝総理であり、実務を担当しているのが、国家発展・改革委員会東北振興司(「司」は、日本の省庁の局に相当)だ。

先月開催した「北東アジア経済発展国際会議」に、この東北振興司の若手官僚が参加した。東北振興のカギを握る物流問題などで、日本との協力の糸口を探りたいとのことだったので、会議後に東京で経済産業省や国土交通省の担当者らとの面談を設定した〓写真〓。それぞれ1時間強の面談だったが、良い刺激になったようだった。はじめて聞く話の要点を的確に把握して、鋭い質問をする姿に、中国のエリート官僚の優秀さを見た思いがした。

日本でも、昨年、国土形成計画の広域地方計画が策定された。新潟を含む東北圏の計画では、国際物流体系の構築や環日本海地域の広域交流の推進といった項目が盛り込まれている。中国の「東北」と日本の「東北」。抱える課題は必ずしも同じではないが、周辺国を視野に入れ、広域連携によって地域振興を図るという考え方は同じだ。相互に協力を深めることによって相乗効果を生むことはできないかとの思いを新たにした。

fg100209_1

新潟日報エリナレター掲載