勢い増す仁川の自由経済圏

ERINAでは韓国・仁川広域市にある仁荷大学校と学術研究交流を行っている。今年は仁荷大のキャンパスで7月16日、両者に富山大学も加わった三者で共同セミナーを開催した。

それに先立つ15日、仁荷大スタッフの案内で仁川市が開発を進める仁川自由経済ゾーンの視察を行った。このゾーンは仁川国際空港の立地する永宗(ヨンジョン)地区、空港とソウル市の中間に位置するチョンラ地区、旧市街地の南側に位置し計画全体の中心となる松島(ソンド)地区の三つからなっている。

今回視察したのはこのうちの松島地区である。主に干潟を埋め立てて造成された地区で、開発面積53.4km2、開発人口は253,000人となっている。敷地面積10万m2のコンベンションセンターは開業済み。ビジネス業務の中心となる地上68階のNEATタワー(北東アジア貿易センター)も竣工間近だ。地区内ではマンションの建設も進められており、既に1万世帯、2万人以上の居住人口がある。さらに2017年には地上151階の仁川タワーの建設が予定されている。

この他、クラシックコンサート用大ホールを備えた仁川アートセンター、ベンチャー企業向けのテクノパーク団地などが整備されつつある。また仁川大学、延世大学をはじめ多くの有力大学の立地が予定されている。2009年には空港のある永宗地区と結ぶ全長12.34㎞の仁川大橋が完成し、海外からのアクセスも格段に向上した。また仁川市営地下鉄も延伸され、旧市街、ソウル市内との時間距離も短縮されている。

現在も大規模な建設工事が進む様子は、いち早く世界金融危機を乗り越えた韓国経済の活力を示すかのように感じられた。松島地区がソウル都市圏の新たな中心の一つとなる日も遠くはないかも知れない。

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新潟日報エリナレター掲載