鉄道の先進事例 日本に学ぶ

ERINAは北東アジア各地域からさまざまな視察団を受け入れている。7月初旬、ハバロフスクの極東鉄道大学の要請により、ロシア主要鉄道大学の学長を中心としたミッションを受け入れた。

今回は2年前にロシア政府が採択した「2030年までのロシア連邦鉄道輸送発展戦略」に関連したミッションだった。この戦略プログラムには、高速鉄道網の整備、在来線の高速化、テロ対策等安全輸送の確保という3つの柱があり、この点で日本の先進事例を参考にしたいとロシア側は考えているようだ。

まず高速鉄道網関連の視察として、仙台にあるJR東日本新幹線車両基地を訪問した。ロシアでは鉄道大学で専門家が教育されるのに対し、日本では鉄道各社の研修施設で専門家が養成される。福島県白河にあるJR東日本の研修センターも併せて訪問し、新幹線等の運転手の養成システムを視察した。

在来線の高速化に関してはJR貨物東京貨物ターミナルを訪問し、軽量化された貨物専用高速電車の実例、鉄道総研における高速化対応諸技術開発の実情を視察した。また、テロ対策等については東京メトロを訪問し、サリン事件の際の対応、問題点の分析、安全対策の現状について説明を受けた。

最後に、国土交通省鉄道局を訪問し、国鉄民営化の経緯、日本の鉄道の現状、安全輸送対策等について説明を受けた。ロシア側は、現場実務担当者による同様のミッションの日本派遣を希望しており、ERINAでは可能な限り対応したいと考えている。また、日本の鉄道専門家をロシアの鉄道大学等に派遣し、講義するアイデアなどもロシア側に提示している。日ロ間経済交流をはじめ色々な分野で仲介役となれるよう今後も努力していきたい。

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新潟日報エリナレター掲載