北東アの域内協力推進を

8月30日から9月3日まで、ロシアのエネルギーシステム研究所の主催によりイルクーツク市で「北東アジアエネルギー協力シンポジウム」が開催され、11ヵ国から150人余が参加。ERINAも招かれた。

シンポジウムで私は、地域紛争による共倒れの危機感が協力に転じて今の欧州連合につながった歴史や、かつてのソ連と西独のガス・鋼管協力が東西両陣営の信頼関係の醸成に結び付いた経験などを基に、地域協力の構築に不可欠な要件を説明し、合わせてERINAが日本国内事務局を務める北東アジア天然ガス開発・利用研究会(NAGPF)の活動を紹介した。

シンポジウムではNAGPFの活動が高く評価され、同時に北東アジアの域内協力を推進する枠組みを作る必要性が強調された。地域間経済交流は私の研究テーマの一つ、ERINAとしてもその実現に貢献する方途を探りたいものだ。

ところでバイカル湖に触れずにイルクーツクを語れない。バイカル湖は世界の淡水の2割を包蔵し、透明度も摩周湖を抜いて世界一。日本人のルーツはこの湖畔に住むブリャート人との説もある。

私はバイカル湖沼学研究所の視察に出掛け、その機会に名物のオームリ(サケ科の魚)料理(とウオツカ)に舌鼓を打った。湖畔には、プーチン首相が深度1400メートルまで潜った深海潜水艇が停泊していた〓写真〓。その潜水艇はバイカル湖に沈んだとうわさされる「コルチャックの金塊(ロシア革命期に消えた金塊)」を探しているとの情報もある。

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新潟日報エリナレター掲載