心をとらえた「ニイガタ製」

2月、北東アジア経済発展国際会議に参加するため、中国政府・交通運輸部国際合作司長(局長クラス)の局成志氏を団長とする代表団が来日した。新潟市内滞在中、一行は新潟東港を視察した。代表団は本州日本海側最大のコンテナターミナルに強い関心を示し、港湾の施設、通関手続きなどについて熱心に質問していた〓写真〓。質問の意図から、中国東北内陸部からロシア極東湾経由・新潟港への国際複合輸送の環境整備に中国側の関心が極めて高いことがうかがえた。通訳として同行した筆者は、緊張感が終始途切れないやりとりに少々疲れを感じながらも、パワー全開の中国エリートとはこういう人かと肌で感じた。

一日の仕事が終わると、彼らは買い物に夢中になる中国人観光客へと変貌した。僅かな夕方の時間を利用し、確かな品質の日本製商品を次々と購入していた。ただ、彼らの行動パターンは、今まで見てきた無尽蔵ともいえる消費力を持つ中国人富裕層のイメージとは何かが違う気がした。

県内滞在を終え、別れ際に新潟についての感想を聞いてみた。彼らの発した言葉は「日本製の品質がいいことはずっと前から知っていたが、今回新潟に来て、水と空気の美味しい新潟の食品は特に素晴らしい」というものだった。そう言えば、代表団のうち何度も日本を訪れた経験のある何人かは、県産の酒、米を大量に買い込んでいた。彼らのような違いの分かる中国人をターゲット層にすれば、「メード・イン・Niigata」を活かすビジネスチャンスは今後も広がっていくかもしれない。

fg110328_1

新潟日報エリナレター掲載