盛り上げたい新潟の芸術祭

せっかくの夏休み、エリナレターもイタリア・ベネチアに飛び、翻って新潟を考えてみたい。

ベネチアといえば、1895年に始まった2年に1回の芸術祭「ベネチア・ビエンナーレ」が世界的に名高い。今年はその開催年。映画、建築、舞踊、音楽、演劇など多様な部門にわたる芸術祭のなかでも、6月から11月の全会期を通して注目を集めるのが美術部門だ。89カ国のパビリオンが主会場(ジャルディーニ)を中心に競い、37の個人・団体参加作品が水の都の街角に点在している。

筆者の今年の夏休みは北イタリアだった。ベネチアを基点とし、ビエンナーレの本部が入っているジュスティニアーニ宮〓写真〓にも立ち寄った。運河に面した本部は、街の中心サンマルコ広場に近く、散策に便利な位置にある。宮殿内のカフェは周囲の喧騒が嘘のように涼やかで、ゴンドリエーレ(船頭)たちも一休みしていた。

翻って新潟には3年に1回の「トリエンナーレ」がある。越後妻有大地の芸術祭も、新潟市の水と土の芸術祭も来年の開催が予定され、期待が高まっている。先輩格の大地の芸術祭は、東アジア芸術村やオーストラリア・ハウスへの参加が作品公募の柱の一つになるなど、ベネチア・ビエンナーレに劣らず国際色豊かな感がある。

この点、まだ発展途上の印象なのが水と土の芸術祭だ。2009年の第1回に参加したアーチスト61人のうち海外からは12人。北東アジアの国・地域をとってみると、ようやく中国と台湾から1人ずつだった。これからの作品の公募、招聘に何らかのお手伝いができるだろうか。

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新潟日報エリナレター掲載