延吉卸売市場に注目を

中国吉林省の延辺朝鮮族自治州では、北東アジア最大規模と言われる農産品流通集積センター「延吉万源農副産物卸市場」〓写真〓の建設が進められている。

州都・延吉市の北部に敷地面積21.7万平方メートル、延床面積50万平方メートルの規模で建設され、総投資額は20億元(約250億円)に上る。

穀物、野菜、果物、肉製品、水産品、冷凍食品、農業資材、日用雑貨などの販売、貯蔵、輸送、展示を行うほか、国際貿易に必要な国際物流、決済、検査、通関機能を持つ総合拠点を目指している。

延吉市内にはもともと「野菜卸センター」という古い農産品流通市場があるが、テナント設備や道路が整備されておらず、衛生環境も悪い。

そのために、現地政府は「延吉万源農副産物卸市場」の建設を許可し、「第12次5カ年規画」の重点プロジェクトに定めた。建設工事と運営は延吉市万源不動産開発有限会社が担う。政府は「20年以内は同種のプロジェクトを認可しない」とし、同社の利益を保護している。

日本海横断航路の中国側玄関口の延辺朝鮮族自治州に立地する同センターは、日本・韓国・ロシアの専用ブースを設けるなど、北東アジア農産品取引のプラットフォームの提供も狙っている。

新潟を含む日本海側の地方自治体にとって、県産農産品の中国輸出を行うための絶好のルートになる可能性がある。どれだけの集客力があり、農産品集積地になりうるか、期待しつつ注視する必要があるだろう。

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新潟日報エリナレター掲載