近代建築目立つ首都

人口1200万人のモスクワは、東西冷戦時代は東側陣営の「首都」であった。街中に重厚で威厳のある建物があり、発展途上国からの来訪者は大いに驚いたと思う。地下鉄には壮麗な装飾を施した駅もあり、今、日本人が見ても感心する。

そのモスクワでも、世界の主要都市で見られるようなガラス張りの近代建築が増えつつある。

モスクワ川ほとりで進む「モスクワ・シティ」〓写真〓開発プロジェクトは、変化の象徴と言える。例にもれず、プロジェクトの進み具合は遅れ気味のようだが、4月上旬に訪問した時には、まさに工事が最盛期を迎えていた。

約1か月前に開業したばかりというホテルは工事中のビルに囲まれ、その間をすり抜けるようにして中に入る。

工事現場では、数多くの外国人労働者が働いている。顔つきなどから、恐らく中央アジアや中東の複数の国の労働者が入り混じっているのではないかと想像した。日本の建築現場とはかなり趣が違う。いや、日本人だけですべてを作る日本の建築現場の方が世界的には特異なのではないかという気もする。仮に労働市場を開放しても、施主や入居者が日本人による施工にこだわりそうだ。

世界はますます小さくなっている。モスクワらしからぬモスクワ・シティを歩きながら、均一化はどこまで進むものなのだろうかと考えた。

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新潟日報エリナレター掲載