闘争から生活向上へ

5月1日~7日、平壌を訪問した。3回目の核実験とその後の国際的な制裁強化が行われる中の訪問だった。加え、米国と韓国が3月~4月に繰り広げた実戦さながらの軍事演習とそれに対する北朝鮮の強硬な対応が、北朝鮮の人々にどんな影響を与えているかが気になっていた。

到着した日は、軍事演習が終わった翌日。緊張した雰囲気が市内を覆っているのではないかと思っていたが、市内は至って平静で、昨日まで強硬対応をしていた国の首都とは思えなかった。人々の表情は明るく、交流した学者たちの話では、核抑止力を持ったために米国からの「侵略」を受けて戦争が起こる可能性が激減したためだということだった。

人々の服装、特に若者や女性のファッションが昨年の夏に比べても洗練されてきていることを感じた。金正恩第1書記の李雪主夫人が洗練されたファッションでマスコミに登場してわずか1年で、女性のスカートの丈は膝上まで上がり、ヒールの高さもどんどん高くなってきている。男性の靴も種類が多様になり、スニーカーを履く学生も増えてきた。国がこれらの服装を全国民に供給しているわけではないことを考えると、中産層とも言える人々が平壌には生まれつつあるのではないかと感じた。

平壌市内では、携帯電話で通話しながら歩く人も増え、以前見ることの少なかった男女ペアで歩く学生たちが増えている〓写真〓。交流する人々の発言からも、「闘争」から生活の向上への変化に対する期待が感じられる。

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新潟日報エリナレター掲載