発展加速 若手に期待

ERINAが事務局を務める「日ロ地域間ビジネス推進協議会」の事務局会合の開催と併せ、ロシア極東の経済状況や今後の動向を直接探るため、初春のハバロフスク、ウラジオストクを訪問した。

今回の訪問で特に印象深かったのはウラジオストクで会った応対者の若さだった。プーチン大統領の肝いりで設置された戦略的イニシアティブ・エージェンシー(ASI)極東支部のクリロワ支部長=写真・中央=や沿海地方政府の国際協力・観光局長、地元企業の輸出促進支援を行う輸出振興センター所長らは、いずれも30歳代だ。彼らはAPEC開催後のスピード感のない極東地域の経済発展を加速させようと政府が派遣したモスクワからの若手エリート達だ。きびきびとした語り口は、沿海地方をアジア太平洋側諸国へのゲートウエーにしようとする決意の表れと映った。

経済関係者との懇談会には若いビジネスマンが多く参加し、日本とのビジネスに対する強い関心と期待の声を聞いた。ウラジオストクの語源「東方を征服せよ」のように、ロシア経済の発展のために積極的に道を開こうとする若手実業家の存在は、ロシア極東の新たな息吹と感じた。

ウクライナ問題の影響が心配な日ロ関係だが、ロシア極東との交流の先導役を担ってきた新潟へのロシア側からの期待は熱い。アムール湾では市民がまだ氷上から魚釣りを楽しんでいたが、硬く厚い氷も時が来れば溶ける。ロシアと新潟の若手企業家や経済人のビジネス交流が躍動することを願う。

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新潟日報エリナレター掲載