低温物流 支援を強化

中国東北部(遼寧省、吉林省、黒龍江省)の内陸地域では、冬季の寒さが厳しく、かつては海鮮料理や南国のフルーツなどは大変貴重なものだった。しかし、最近は生鮮魚介類、冷凍食品、乳製品などの要冷蔵・冷凍品を食べる機会が多く、ドリアン、マンゴー、ライチなどの美味しいフルーツも簡単に手に入るようになった。

このように内陸地域の豊かな食生活をもたらした要因として、コールドチェーン(低温物流)の整備が急速に進んだことが挙げられる。現在は、東北部の高速道路で低温輸送車両(冷蔵・冷凍車)を見かけることが多く、冷蔵・冷凍倉庫などの物流施設の新設も確実に増えている。

しかし、低温物流サービス需要の高まりが見られる一方で、コールドチェーンの不完全さもしばしば内陸地域の課題として指摘されている。例えば、冷蔵・冷凍車の輸送中、温度を一定にしていないことが多い。

また、高額な初期投資費用などのコストがかかるため、冷蔵車ではなく、いまだに冷凍品に布団や毛布などをかけてトラックで運送するやり方が一般的だ〓写真〓。

その背景には、低温輸送車両の数が全体としてまだ少ないほか、低温物流業への荷主側の要求水準がそれほど高くないという事情もある。

目下、中国政府および多くの内陸地域の地方政府が低温物流業に対する支援策の強化、効率化の推進に乗り出している。その効果に期待したい。

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新潟日報エリナレター掲載