中ロ経済の様相変化

昨年12月、中国東北部のハルビン、長春、延吉、琿春、次いでロシア極東のハバロフスク、ウラジオストクを訪問した。

琿春市では中朝ロの国境地帯を訪れた。この都市は国境開放都市としてロシアと北朝鮮との国境貿易の窓口になっている。国境とはいえ物々しさは無く、観光地として有料展望台も整備されていた。市内の多くの店舗ではロシア人バイヤー用にロシア語が併記され=写真=、ロシアからの定住者が500人近くも居るとのことであった。

昨年はロシアのクリミア編入、それに対する対ロ経済制裁、対抗措置としてのロシアによる食料品輸入規制など様々な事態が相次いだ。その中で中ロ間は天然ガスの輸入契約、食料品の供給交渉といった経済関係の更なる進展が期待され、中国の行政機関関係者も今後のロシアとの経済関係の発展に熱い展望を語っていた。

しかし、年末、油価の低落とルーブルの下落が進行し、様相は変化している。中国ではロシアで働く中国人の給与が目減りし、問題になっていた。ロシアでは、ロシア人の海外渡航が非常に難しくなったという悲鳴が聞こえた。

ウラジオストクから日本に戻った12月18日、ロシア中央銀行の公表為替レートは1ドルが67.7851ルーブルであった。昨年1月1日が32.6589ルーブルだったので、1年間でルーブルはほぼ半値なった。人や物の流れを変える国際情勢と経済情勢の変化、その予測はそう簡単ではないが、日本とも関係の深いこの地域各国の動向から目は離せない。

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新潟日報エリナレター掲載