北東アジアに「三段跳び十ヵ年計画」を

|中国

南北首脳会談によって、朝鮮半島の情勢は大きく変わり、北東アジア経済協力促進のチャンスがやってきた。如何にして好循環を構築していくかが問われている。

90年代前半は、冷戦構造終結によって、北東アジア経済協力がホットな課題となった。ところが後半になると、ロシア経済と朝鮮経済の長期マイナス成長、日本経済の長期低迷など経済的要因と中国脅威論や日米安保条約の強化など政治的要因によって、すっかり冷えこんでしまい、この地域での経済協力は殆ど進展を見なかった。それが金大中の包容政策と金正日の政策転換によって、一大転機がやってきたのである。

とは言え、90年代後半の阻害要因がなくなったわけではなく、何時逆戻りするか分からない。それを着実に良い方向に前進させるため、「三段跳び十ヵ年計画」を提案したい。

第一段階は二国間関係の改善(2001~2003年)。

主に二国間の政治問題を解決し、同時に二国間経済交流を促進する。解決すべき政治問題としては、日朝国交正常化、日ロ平和条約の締結、米朝国交正常化などがある。日朝、米朝関係改善には、韓国の仲介的役割が期待される。経済交流では韓朝関係が最も盛んになろうが、中国や日本も積極的に動くよう努力する。

第二段階は北東アジア協力体制の枠組み構築(2004~2006年)。

1999年11月にフィリピンで行われた中日韓三首脳の朝食会を、北東アジア首脳会議に昇格させ、毎年、APEC首脳会議が開かれるとき、北東アジア首脳会議を開く。同時に経済閣僚会議も開き、それを制度化していく。重要な問題を討議する場合には、特別に会議を開き重要決定を下す。各分野のFS調査を行い、計画を作成する。北東アジア銀行を設立し、日本の朝鮮への円借款はこの地域全体に波及効果があるゆえ、当該銀行に組み入れる。

第三段階は北東アジア経済協力の全面的起動(2007~2010年)。

第一段階と第二段階の成果を踏まえて、豆満江開発、国際道路、国際鉄道など地域全体の総合的インフラ整備に取り組む。国際産業政策を打ち出し、国際協調と市場原理を結合させた新メカニズムを構築していく。

このような経済協力と平行して、安全保障の面でも新しい枠組みを作っていく。この半年間で、この地域の戦略的局面は、「米日韓vs.中+朝」から「米日+韓vs.中朝ロ」へと大きく変わる兆しが出た。これに冷戦思考でなく、協調思考で対応し、米・中・日・ロ・韓・朝の六カ国協調体制を確立していくことが望まれる。各国がその気になれば、10年以内には、実現できよう。