チャイナリスクの認識と対応

|朝鮮半島

韓国と中国間の経済関係が急速に密接化するのにともなって、韓国国内では韓国の対中依存度が大きすぎるのではないかという憂慮の声が高まっている。実際に去年、韓国の全輸出の21.7%、海外投資の40.3%を中国が占め、中国集中の現状を実感させている。経済開発が始まった1960年代から2000年代初までの約40年間あまりにわたって、韓国の最大の貿易相手国であったアメリカの地位が中国に代わったが、これは中国との公式的な貿易が始まってから10年弱でのできごとである。最近の中国に対する輸出、投資の増加速度からみると、韓国経済において中国が占める比重は、これからも大きくなると思われる。

アメリカ、ヨーロッパなど先進国の低成長と競争が激しくなったことから、輸出拡大に苦労していた韓国にとって、中国という巨大な市場は救世主のような存在であった。実際、最近の韓国の深刻な内需不振の中で、経済を支えてくれたのは輸出であったし、その輸出の多くは中国があったからこそ可能であった。

しかし、よい薬も度を越すと有害なものになるように、対中国経済関係の深化は韓国経済に深刻な影響を与える恐れがある。いわゆるチャイナリスクに対する憂慮である。

過去、韓国のアメリカに対する経済依存度が深刻だった時には「アメリカリスク」という言葉はなかったのに、なぜ中国に対してはリスクについてうんぬん言い出したのだろうか。これは中国が成熟していない市場経済体制の下で急速に高度成長したことによって、多くの経済的な不安情緒を内包しているからである。例えば、過剰投資による経済のハードランディングの可能性、中国元の急変動の可能性、国有企業と金融部門の不良債権問題、資源不足、所得格差の拡大など、多様な問題が中国の高度成長の影に潜在している。

このような潜在的なリスク要因が顕在化し中国経済が大きく萎縮すると、韓国の対中国輸出が減少し、現地進出企業の経営悪化が国内経済に大きな打撃を与える。これがチャイナリスクの本質とも言える。

中国に対する経済依存度が大きくなればなるほど、リスクに晒される程度が大きくなるが、これに対してどのように対処するべきかが今後の韓国経済の重要な課題であると言える。これに関連して、私達が考慮しなければならない点が二つある。まず、チャイナリスクに対する正しい認識、そしてそれに対する適切な対応である。チャイナリスクの正しい認識が重要なのは、中国の中の小さなことによる状況の変化に対して過剰反応をし、私達自らが悪化させる結果を生みうる可能性があるからである。2004年4月中国政府の緊縮措置発表後、株価が大幅下落するなど、韓国金融市場が世界で最も大きく揺れた経験を思い出す。中国の小さな経済変動に大きく反応しすぎることによって起こりうる損失を防ぐためにも、チャイナリスクに対する正しい評価が必要である。そのために、中国政府の動向と新たな政策措置によって、常に変わっていく中国経済の現況を持続的に把握する必要がある。

チャイナリスクを正しく認識すれば、それに対する対策がより容易だろう。チャイナリスクをタイプ別に詳しく分け、各タイプに合った対策を考えることが必要だと考えられる。例えば、中国の資源問題の波及効果と、元貨の切り上げによる波及効果は互いに違うため、それに対する対策も違うはずだということである。産業別、進出形態別、進出地域別にチャイナリスクの影響を分析し、それを基に対策を設ける努力が必要である。

[ERINA翻訳]