「チャングムの誓い」(原題「大長今(テチャンクム)」)と「ほんまもん」

|朝鮮半島

韓国のドラマ「冬のソナタ」が、日本社会に韓流ブームを引き起こしたのに続き、最近では「チャングムの誓い」(原題「大長今(テチャンクム)」)が大人気だという。「チャングムの誓い」は、男尊女卑と封建体制に代弁される朝鮮時代を背景に、チャングムという女性が強烈な執念と意志で宮中最高の料理士になるまでの過程を描いたドラマである。

このドラマの見どころは色々あるが、なかでも宮中料理を中心とした多様な韓国の伝統料理の種類と調理方法が紹介されたのが、ダントツの人気の理由である。すでに日本では韓国料理が数多く紹介されており、韓国料理を好む日本人も多いが、特にこのドラマは日本人らの韓国料理に対する好奇心をより一層刺激するのではないかと思われる。

日本での「チャングムの誓い」の人気を実感しながら、4年前日本にいた時にとりこになったNHKドラマ「ほんまもん」をふっと思い浮かべた。両ドラマの時代的な背景と舞台は異なるものの、料理をテーマにすると同時に、主人公が自分の選んだ分野で最高の境地に達するまで猛烈に努力する過程を描いている点がとても似ている。

当時、私は真の料理を志向する主人公木葉の生きがいに深い感銘を受けると同時に、木葉が作り出すゴマ豆腐、大根づくしなど、多様な料理に興味津々だった記憶が今でも新しい。私が木葉を通じて今の日本を支えてきている日本人らの‘職人精神’を思い浮かべたといったら誇張しすぎだろうか?あくまで私の推測にすぎないが、「チャングムの誓い」をみている日本人のなかには、その時、私が「ほんまもん」をみて感じたものと似たような気分を味わっている方もいるのではないだろうか。

生命の根源である‘料理’という一筋の道に勝負をかけて奮闘・活躍するチャングムの生き方が韓・日の両国民に共感を広げていく事実から、あらためて文化交流の威力を実感している。2002年のワールドカップの共同開催以降、韓日関係がたびたび政治的に冷却期間をおく面があったとしても、民間交流が拡大してきているのは何より幸いである。

韓日の両国が真の隣人として共に成長していくためには、今後とも政府と民間レベルでの相互理解と協力を深められるよう努力する必要がある。韓日両国民の心を繋ぐようなより多くのチャングムと木葉を期待するところである。

[ERINA翻訳]