ロシア・モンゴル間の貿易・経済協力の見通し

|ロシア・モンゴル

モンゴルの対ロ貿易は2005年に貿易総額の19.3%となり、2000年の23.2%から3.9%減少した。2005年のモンゴルの輸入は127品目、4億ドルであった。輸入の75%を石油製品が占め、機械9.9%、食品7.2%、化学薬品2.5%、電気1.6%、建設資材、靴、衣類、その他工業製品が残りの3%を占めた。

2005年、対ロ輸入は前年比16.9%増で、2000年比で93.9%であった。同年の対ロ輸出は34品目、総額2,640万ドルで、そのうち77.4%は鉱業製品、肉18.7%、動物由来の原材料3.9%であった。

過去5年間の統計をみると、モンゴルの対ロ貿易は赤字である。2005年の貿易収支格差は2000年の2.3倍、3億7,400万ドルにのぼり、これは輸出量の減少と、世界市場におけるロシアからの輸入価格の上昇が原因である。

991~2005年に、ロシアはモンゴルの18部門に3,370万ドルの投資を行った。地質調査27.2%、建設15.5%、金融部門12.3%、食品産業9.7%、輸送6.5%、鉱業・一般食品部門6.3%であった。ロシアが投資したモンゴルの376企業の活動部門の内訳は、貿易・一般食品86社、加工52社、地質46社、食品産業33社、輸送20社である。

2国間貿易に伴う関税、非関税障壁は、次のようなものである。

  • モンゴルの輸出品と、ロシアの鉄道通過貨物にかけられる高い関税
  • 内陸国というモンゴルの権利を規定する仕組みの欠落
  • モンゴルの輸出肉に対してロシアが出す許可と数量制限の不一致

両国は、2005年10月に合意したロシアのWTO加盟に関する関税交渉を重視し、両国間の貿易・経済関係育成における新しい段階として効果的であるとしている。この実現に両国とも関心を持ち、貿易・経済分野における2国間協力発展のための中期計画実施に努力している。この中期計画は、モンゴルの対ロ貿易を2010年までに10億ドルに引き上げることを目的とし、それに応じて、この目的達成のために両国は次の対策について討議している。

  • 近年の貿易高構造を改善し、両国の実業家同士の協力につながる好環境を作る。
  • 機械産業分野並びに鉱物資源、加工産業及び農業に関する調査・協力において、事業家が最善の投資企画を選択できるよう、投資計画説明に両国の企業を交え、投資情報の交換を促進し、インフラを作る。
  • 投資環境に関する相互の情報交換を安定させ、関連法の導入・変更を行う。
  • 道路、輸送、建設、エネルギー、地質、鉱業の部門で具体的な計画・事業を準備し、この枠組みの中で、ゴビ地区の鉱物資源の加工工場を作る。
  • 農業部門の協力の成果を高め、動物疾病の危険を予防し、国際基準に沿った衛生植物検疫措置を展開し、2国間・多国間協議の実現に協力する。
  • リスクの順位付けを進め、国際的な輸出・投資保証社会とつながりを持ち、モンゴルとロシアの国営銀行間で直接金融取引ができるような直接的な関係・機能を作る。
  • 観光分野の協力を拡大し、国境を越えた観光区域を設ける。
  • 国境の港の活動を国際的な地位に高め、国境周辺の地域機関同士の直接的な貿易・経済協力を発展させる。
  • ロシアのWTO加盟に関する2国間合意実施の枠組みの中で、両国の貿易の自由化と障害の撤廃を継続させるために、輸出関税、動物・衛生植物検疫措置に関する施策、石油製品に対する輸送関税と通過問題などの両国間の貿易に影響を及ぼす問題に関して、交渉を続ける必要がある。
  • 2国間貿易における技術的な障害をなくすための交渉の継続。
  • 通過輸送に関して、モンゴル、ロシア、中国の3カ国交渉をまとめる。
  • ロシアからの石油輸入に対する関税の削減と、石油(品質)保証の相互認証に対する協定の締結。
  • 運送保険の相互認証の可能性を探す。

両国は、これらの政策実現に向けて一歩ずつ前進し、モンゴル・ロシア間の貿易・経済協力発展のための中期計画を2006年末までに立ち上げることを目標としている。

[ERINA翻訳]