朝鮮民主主義人民共和国の実情にあった電力対策とその展望

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今日の共和国においては、電力問題を国の実情にあわせて解決していくための政策が講じられている。

電力問題の解決に向け、共和国がとっている最も積極的な対策の1つは、水力資源に依拠する電力の生産である。共和国には水力資源が豊富であり、それを効果的に活用することは電力の生産を拡大させることに大きな意義がある。

ここ数年間、共和国では水力資源に依拠した大規模な水力発電所建設と中小型水力発電所の建設を通じて、緊迫した電力問題を解決することに優先的に力を入れている。

大規模な水力発電所建設は、建設期間が長く、多くの資金と労働力が必要であることは事実だが、いったん建設しておけば、運営費用も小さく、管理運営も容易で、国の電力問題の解決に大きな役割を果たすことになる。共和国では、大規模な水力発電所建設が力強く推進され、安辺青年発電所、泰川1号発電所、2号発電所、3号青年発電所を始め、多くの発電所が建設されている。現在は国家的な投資がなされているなか、山水青年発電所、金野江発電所など大型水力発電所の建設が各地で行われている。

中小型の水力発電所は、投資費用が少なく、建設期間も短く、運営が簡便かつ電力消費地の近くに建設できることから、照明と暖房を始め、各地方の電力問題の解決に大いに役立ことが期待できる。

1990年代以降、共和国では、落差がある水の流れに沿って各々異なる発電能力をもつ中小型水力発電所の建設を大々的に推進してきた。アメリカの圧力と経済制裁などで電力事情が緊迫している状況下で求められる電力需要に対し、各地方が自らの力で電力問題を解決するための国民の努力がなされ、過去10年間で国の至るところに建設された中小型水力発電所により、電力の生産潜在力はこれまでになく大きくなっている。慈江道では1997年に6ヶ月余りの期間にさまざまな形で29箇所の中小型水力発電所を建設し、多くの発電能力を整備した。

中小型水力発電所の建設においては、水力資源を最大限活用できるよう、河川の流れに沿って階段式発電所を建設するが、該当地域の実情と条件にあった形で、その規模も中型、小型、極小型と多様である。中小型水力発電所の発電能力も数キロワットから数百キロワットまでと多様であり、発電形式も実情によって様々である。慈江道江界市では、長江の水の流れが速いところに浮き発電所(川面に水車を浮かべて発電する)を設置し、その恩恵を受けている。

今日、全国各地ではその地方の実情にあった形で中小型水力発電所の建設が相次ぎ、電力問題を自体で解決する地方と単位の数は日々増加している。

国の経済発展のための電力問題は、あくまでも大規模な水力発電所建設を通じて解決し、それに中小型水力発電所の建設を結合させることこそ、共和国の現実的条件にあった対策であると考えられる。

共和国には火力発電所があり、石炭の埋蔵量も多い。こうした条件下で、火力発電所の改建・現代化を推進し、発電能力を高めるための対策が採られている。その一方で、原子力、太陽熱、風力、メタンガスなどを利用した電力生産に関心を持ち、生産された電力を効果的に利用するための様々な対策が講じられている。平壌市を見本として、全国の機関・企業所・家庭ではカード式積算電力計が導入され、コンパクト形(電球型の蛍光灯)の照明器具供給事業も行われるなど、平壌市だけで数万キロワットの予備電力の確保が可能になった。

電力問題を自体の実情に応じ、自力更生の原則で解決するための朝鮮人民の積極的な努力により、今後、電力の生産潜在力は高められ、経済建設過程で生じる諸問題も円滑に解決していくものと思われる。

[ERINA翻訳]