北東アジアの新しい変化、環東海時代の到来

|朝鮮半島

城山三郎の経済小説「官僚たちの夏」がTVドラマで再び生まれ変わり、日本列島を熱くさせた今度の夏、朝鮮半島を中心とした北東アジアの夏もかなり熱かった。韓国では「太陽政策の伝道師」であった盧武鉉前大統領、金大中元大統領が、まぶしい日差しが照り輝いた残暑のなかで亡くなった。二人の元大統領の葬儀には数百万人の弔問人波のなか、国民葬と国葬と行われた。二人の大統領の死は、過去10年間に及ぶ在任期間中に進められた主な政策の功績については様々な評価が下され、冷え切った南北関係を解消させるきっかけをも提供した。つまり、対北事業の先導的な企業である現代グループの会長が北朝鮮を訪問し、懸案事業(金鋼山観光および開成観光の再開、出入・滞在の正常化、離散家族の再会事業の実施)に合意した。また、北朝鮮は、金大中元大統領に対する高位級の弔問特使を派遣し、彼らは李明博大統領を礼訪し、金正日国防委員長の口頭親書を伝えたと言われている。

さらに、北朝鮮は数日前、両国の赤十字会談を通じて離散家族との面会に合意し、超境により拿捕された韓国漁船と船員を釈放するなど、異例の関係改善措置を取った。一時、閉鎖の岐路に立たされた開城工業団地も入出境の制限措置などの解除で、再び活気を取り戻しつつあり、土地の賃貸料および賃金の引き上げなどといった懸案が南北間で議論される対話の機会も作られた。

北朝鮮の核実験とミサイル発射によって対話のチャンネルが断絶していた北米との関係にも、変化の兆しが見えている。米国のビル・クリントン元大統領が北朝鮮を訪問して、拘束されていた米国人記者2人が釈放され、北朝鮮はスティーブン・ボズワース北朝鮮政策担当特別代表を北朝鮮に招聘するなど、融和的な姿勢を見せている。

一方、日本では選挙革命が起きた。韓国のある新聞は「戦後日本の政治・社会体制の同意語であった自民党体制が、8月30日の総選挙を基点に、事実上崩れ始めた。その間、自民党体制の内包する日米同盟、高度成長、官僚政治など、東アジア全体に作用した秩序の基盤もまた挑戦を受け、公式に終息に直面することとなった」と衝撃的な大事件について言及した。

民主党の対米政策で対等な外交・アジア重視などの公約が実現されることは、太平洋中心の政策から東海(日本海)中心の政策へと転換することを意味する。また、膠着状態にある朝日関係も解氷期を迎えるのではないかという見方が慎重に持ちあがっている。民主党の岡田克也幹事長は、駐日韓国特派員との懇談会で、「拉致問題、核、ミサイル問題は6者会談の枠組みで解決すべきである」とし、「対朝制裁も制裁のための制裁ではなく、北朝鮮を交渉のテーブルに導いて妥協するための制裁」といったのは大きな視点の変化を意味する。

最近、北朝鮮が韓国と米国に示した積極的な融和政策を見れば、北朝鮮が「日本人拉致者の送還」という画期的なカードを日本に提示する可能性もかなり高いと見られている。筆者は去る2007年、北朝鮮の咸鏡道地域の虚川江発電所を訪問したことがある。北朝鮮が誇るその大規模な水力発電所では、1930年代に日本の三菱重工業が生産した発電機が稼動している様子が見られた。まだ北朝鮮の社会的間接資本(鉄道、道路、港湾、産業施設など)には、日本の足跡がそのまま残っている。北朝鮮には日本の協力が切実な理由がまさにこれである。
北東アジアの夏は熱かった。北東アジアの政治、経済環境において大きな地殻変動が起っている。これまで日本を照らしてきた太平洋の灯台の光よりも、さらに明るい東海(日本海)の光が徐々に見え始めている。もはや太平洋時代ではない。

[韓国語の原稿をERINAにて翻訳]