今、私達研究者が出来る事は何か

|朝鮮半島

先ず、3月11日に発生した東北関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。人類の歴史に残る程の大震災を目撃して、予定したオピニオンを急遽変更して書く事にしました。ご了承下さい。

今回の震災は太平洋側で起きましたが、私達が研究の場としている東海(日本海)でも起こる可能性が何時でもある事ですし、この様な大震災を前に人間の無力さを痛感するのでもありますが、却って今の世界の問題が一国の問題では終わらない、隣国との協力は必要不可欠だと言うのを再認識する機会だったと思います。今回、在日米軍を除いて被災地に一番早く駆けつけたのが、韓国のレスキュー隊と探索犬でした。これは、日韓両国を始め東アジア諸国が如何に近いかを象徴する出来事であり、昔ながらの国家安保とは違う個々の人間の安全を保障すべきであるという安全保障の考え方である人間の安全保障(Human Security)に付いて考える時期が来たと言うべきでしょう。

日本は外交政策の1つとして人間の安全保障を小渕内閣の時から挙げていますが、主に外国への金銭的な支援で外交政策の一環としての扱いをされています。しかし、今回の様な大震災を目の辺りにして、外交では無く日本国民に対する人間の安全保障も早急に方案を立てないといけないと思いました。ならば、今の様な非常時に私達地域研究者は何が出来るのでしょうか?勿論、救助や災害対策などは専門の方々に任せるしかないのですが、今回の震災の再建はかなり長期間に及ぶ可能性がありますし、その時こそ私達研究者の社会的義務を果たす機会ではないでしょうか。環東海(環日本海)研究の意味は単なる「地域」自体の問題に留まらず、環東海(環日本海)各国の問題と国際社会を視野に入れた広い学問体系ではないといけないのは、今までの経験からでも承知の事実です。災い転じて福と為すの諺のように、今回の震災の再建と長い道程に、私達韓・日・中・露の研究者達は民族感情や自分の国の内部事情、政治などを超えた、人間に対する人間としてやるべき支援と協力を推進し、それを具体化して行く作業とその青写真を提供する義務があります。今、正に環東海(環日本海)地域を一番理解している環東海(環日本海)の研究者達が、真の意味の震災再建、同じ人間に対する国境を越えた思いやりを先頭に立ち実行しないといけない時期です。この大震災は、自然の怖さと共に人間は微力だけれども助け合えば無限大の可能性があるのだと、今、私達に教えているのです。私達は、韓国人、日本人、中国人かも知れませんが、その前に地球に住んでる人類である事を忘れてはいけません。