酒田港の岸壁延伸 国交省16年度調査費予算(山形)

2016年04月15日

エリナのささやき

パナマ文書を待つまでもなく、国際的な大企業、たとえばフォーチュン500に選ばれる企業の多数はタックスヘイブンに資金を移しています。節税なのか、脱税なのか。▼ERINA『北東アジア経済データベース2015』から、ロシアの外国直接投資の項を抜粋してみましょう。…ロシアから外国への対外直接投資残高(2015年初)は3884億ドルであった。国別では、キプロス(1052億ドル、構成比29.8%)、オランダ(491億ドル、同13.9%)、英領バージン諸島(471億ドル、同13.3%)、オーストリア(361億ドル、同10.2%)、スイス(177億ドル、同5.0%)となっており、これらの国に設立したオフショア企業や現地金融市場等を通じて他国(ロシアへの還流も含む)へ投資されているものと想像されるが、実態は見えにくい。▼OECDによれば、オーストリアやスイスも、税基準の実施が十分ではない国なのだとか。ウィーンの街で見かけた「Financial Advisory」のサイン。

地域ビジネス前線

◇酒田港の岸壁延伸 国交省16年度調査費予算(山形)

本県唯一の重要港湾・酒田港のコンテナ取り扱い貨物量と国際コンテナ航路便数が急増していることを受け、国土交通省が2016年度予算に、岸壁の延伸に向けた調査、設計事業費を計上したことが9日分かった。

同省によると、酒田港の輸出入のコンテナ取り扱い貨物量(空コンテナを含む)は2014年が前年比84%増、15年(速報)が57%増と、いずれも全国一の増加率になっている。国際定期コンテナ船2隻同時着岸に対応するため、既存岸壁の西側への延伸を検討する事業で、事業費は3800万円。(山形新聞4月10日付より)