中国の持株会社と20億ドル規模の基金設立の覚書

2017年04月12日

エリナのささやき

3月までの「列島ビジネス前線」は1日1本ペースの連載でしたが、4月に入って始めた「海外ビジネス情報」は1日1本ではちょっと追いつけない感じ。今日と明日は2本まとめてお伝えします。対岸地域では、インフラ開発のための資金調達でもさまざまな動きが伝えられてきます。▼何度も登場するオーストラリアの左下隅、人口3万人の町のウィンドファーム。最大容量は18基で35メガワット。サインシャンドのものはもっと大きいのか。

海外ビジネス情報

◇中国の持株会社と20億ドル規模の基金設立の覚書

極東・バイカル地域発展基金(FEDF)と中国系民間持株会社Metropolyが2つの基金の設立に関する覚書に署名した。FEDFの広報資料によると、設立の目的は鉱業、インフラ整備、建設業への投資だ。新しい基金の今年の特定目的資金は各10億ドルとなる。同時に、FEDFの出資率は10%、アジアのパートナーは80%、さらにロシア人投資家10%となる。

計20億ドルに及ぶ資金が、向こう5年間にロシア極東の国際的な開発計画やインフラ整備プロジェクトの株式資本に投じられる。融資ポートフォリオを含めると、これらのプロジェクトへの出資総額は60億~80億ドルになる。金採掘プロジェクト15件、インフラ整備と観光関連不動産建設分野のプロジェクト7件、ロシア極東の大型金銅プロジェクト2件が有望な投資対象となっている。(EastRussia 3月30日)

 

◇EBRDがサインシャンドの風力発電事業への融資を検討

欧州復興開発銀行がゴビ砂漠の出力55メガワットのサインシャンドウィンド・ファームの建設に最大で3000万ドルを融資することを検討している。

同ロジェクトは、「エンジー」(フランス)傘下のサインシャンド・サルヒン・パーク社、IFU(デンマーク)、フェロシュタール・インダストリアル・プロジェクツ(ドイツ)、現地パートナーが策定した。総事業費は1億2000万ドルと見積もられている。

このプロジェクトでは、ゴビ地方サインシャンド市の南東方向に位置する国有地に25基の風力タービンを建設することになっている。欧州開銀は、このプロジェクトが石炭依存のモンゴルの電力部門の多様化と、40年間の稼働期間中の最大500万トンのCO2排出量削減に貢献するものと考えている。さらに、現地電力産業をリードする、ほぼ100%国有の新しい民間企業が登場することになる。

欧州開銀は既に、モンゴルでサルヒト(2012年)とツエッエィー(2016年)の風力発電事業を支援している。(Asia Russia Daily 3月30日)