サハリン産LNGが値下がりし生産者の利益は半減

2017年04月13日

エリナのささやき

桜の季節にそぐわない寒い日が続く新潟です。温室効果抜群の万代島ビルですが、出勤して久しぶりに暖房を入れてしまいました。▼そういえば、電力自由化に続いて4月から、ガスの自由化も始まっていたことを思い出しました。都市ガスは事業者によって価格差が大きいらしいのですが、電力と違って保守点検など安全面もついてくるので、事業者を選ぶのは簡単ではなさそう。新潟には天然ガスの生産基地(↓、昨日に続き再掲ですみません)もあるのですから、もうすこし勉強しようかな。▼今日の海外ビジネス情報は低下するLNG価格の話題。欧米に比べて高い日本の輸入価格も下がってきているらしいけれど、都市ガスの値段にどれだけ反映するのだろう。

海外ビジネス情報

◇サハリン産LNGが値下がりし生産者の利益は半減

エネルギー資源の世界的値下がりは、サハリン2の事業主体であるSakhalin Energyの財務実績に打撃を与えた。増産にもかかわらず売り上げは26%減、純利益は5割強減った。これは主に、主要な販売市場の日本でLNGの価格が3割強下がったことによる。同時に、アナリストらは今後直近の数年間、LNGの比較的安い値段が続くものと予想している。

ロシア唯一のLNG生産者であるSakhalin Energy(サハリン2の事業主体)は、持続的発展に関する年次報告書の中で、2016年の利益が国際財務報告基準(IFRS)で8億6900万ドル、前年比55.6%減だったとした。売上は26%減って45億5000万ドルになった。これまでに、Sakhalin Energyの支配株主であるガスプロムが同社の1~9月の財務数値を公表していた。ガスプロムはIFRSに沿った自社の報告書の中で、1~9月のSakhalin Energyの純利益は3分の1の320億ルーブル(現在のレートで5億7100万ドル)、売上は25%減って2157億ルーブル(38億ドル)になったことを示した。

Sakhalin Energyはサハリン沖のピルトン・アストフスコエ鉱区とルンスコエ鉱区(石油の可採埋蔵量1億5000万トン、ガス5000億立方メートル)の開発に従事している。また、同プロジェクトの枠内でLNG工場(2016年の生産量は1090万トン)が操業している。Sakhalin Energyの2016年の生産量は石油390万トン(11.4%増)、コンデンセート161万トン(1.8%減)だった。ガスプロム以外の株主はロイヤルダッチシェル(27.5%)、三井物産(12.5%)、三菱商事(10%)となっている。Sakhalin Energyの発表によると、同社は2016年、サハリン2で生産されたLNGの67.4%を日本(前年は70.6%)、17.1%を韓国(25.1%)、3%を中国(1.8%)、12.5%を台湾(2.4%)に出荷した。(コメルサント・デイリー4月3日)

 

◇遼寧自由貿易試験区、19項目の新任務を重点的に推進

注目されている中国(遼寧)自由貿易試験区の建設がついに新しいページを迎える。4月1日、遼寧省で自由貿易試験区の開幕式が行われ、省政府の広報部が記者会見を行い、遼寧自由貿易試験区全体方案の主な内容と重点的なイノベーション改革措置について紹介した。将来的に自由貿易試験区では19項目のイノベーション試験を推進し、制度の革新を通じて東北の旧工業基地の全体的な競争力を高め、対外開放レベルの新しいエンジンを全力で創造していく。

国務院が承認した『中国(遼寧)自由貿易試験区全体方案』に基づき、遼寧自由貿易試験区全体規画の面積は119.89平方キロ、瀋陽・大連・営口の3つのゾーンをカバーし、そのうち瀋陽ゾーンは28.97平方キロで渾南新区を中心とし、大連ゾーンは59.96平方キロで大小窯湾を中心とし、営口ゾーンは29.96平方キロで営口ハイテク区を中心としている。

3つのゾーンの機能にはそれぞれ重点がおかれ、瀋陽ゾーンは設備製造・自動車および部品、航空設備等先進製造業、金融・科学技術・物流等の現代サービス業を重点的に発展させ、国家新型工業化モデル都市、東北地域科学技術イノベーションセンターの発展レベルを向上させ、国際的に競争力のある先進設備製造業基地を建設する。

大連ゾーンは港湾物流、金融・商業・貿易、先進設備製造、ハイテク、循環経済、海運サービス等の産業を重点的に発展させ、北東アジアの国際海運センター、国際物流センターの建設を推進し、北東アジアの開放・協力に向けた戦略的な高地を形成する。

営口ゾーンは商業・貿易と物流、越境電子商取引、金融等の現代サービス業と新世代情報技術、ハイエンド設備製造等戦略的新興産業を重点的に発展させ、地域性のある国際物流センターとハイエンド設備製造、ハイテク産業基地を建設し、国際的な複合一貫輸送大ルートの重要な結節点を構築する。

試験区業務指導グループ事務所の関係者の話によれば、遼寧自由貿易試験区の建設の主な任務は6つの面における19項目のイノベーション試験があり、100あまりのイノベーション試験地点がある。具体的には政府の職能転換、投資分野改革の深化、貿易のモデルチェンジとバージョンアップの推進、金融分野における開放イノベーションの深化、旧工業基地構造の調整と速め、北東アジア地域の開放協力を強化することである。(遼寧日報4月2日)