ロ極東への電子ビザ入国が許可されるのは18カ国

2017年04月26日

エリナのささやき

恒例のラ・フォル・ジュルネ新潟が今週末に行われます。今年の一番の楽しみは庄司紗矢香さんのヴァイオリンと思っていたのですが、キャンセルになってしまいました。替わってショパンコンクール優勝経験者のユリアンナ・アヴデーエワさんが演奏するのですが、やはりちょっぴり残念。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシア極東への電子ビザの話題。いつか、いつか、と思われていた実施日は8月1日からのようですが、その対象国を巡っても異論があるようです。今日お届けする報道では、沿海地方以外にハバロフスクやサハリンにも行けるようですが、沿海地方だけ、という報道もあるようです。ふたを開けるまでは分からないのが、ロシア流。せめて8月1日実施のキャンセルだけはありませんように。▼桃は、根元の雑草取りが肝心なのかな。満開の花の下で、作業に一生懸命です。

海外ビジネス情報

◇ロ極東への電子ビザ入国が許可されるのは18カ国

世界18カ国からの観光客が、簡素化されたビザ発給手続きによって、ロシア極東5地域を訪れることができる。メドベージェフ首相が関連するリストを承認した。

このリストには、中国、日本、北朝鮮、トルコ、インド、イラン、UAE、サウジアラビア、チュニス、モロッコ、メキシコ、シンガポール、オマーン、アルジェリア、バーレーン、グルネイ、カタール、クウェートが入っている。

メドベージェフ首相によれば、これらの国々は、相互主義の原則で選ばれた。これらの国々とは将来的に、二国間のビザ無し渡航協定の締結もありうると、首相は説明した。

これらの国々の国民は8月1日から、沿海地方、ハバロフスク地方、サハリン州、チュコト自治管区を訪れることができる。これらの旅行者は到着の4日前までに外務省のサイトで申請し、その後、国境でパスポートを提示するだけでよい。電子ビザが8日間のロシア滞在の権利を与える。電子ビザの有効期限は30日。電子ビザは無料で発給される。同時に、移動が許されるのは、入国した地域内のみとなっている。ウラジオストクの検問所のテストは7月1日から始まる。

入国手続きの簡素化によって、ロシア極東への観光客数は約30%増えるものと、極東開発省では予想している。(DV.land4月17日)

 

◇電子ビザに関する首相の命令に旅行業界は困惑

電子ビザでのウラジオストクへの入国が許可された国々のリストは、観光業界関係者を困惑させた。ロシア観光産業同盟の広報担当者のイリーナ・チュリナさんによれば、リストアップされたうちの8カ国(アルジェリア、バーレーン、ブルネイ、カタール、クウェート、UAE、オマーン、サウジアラビア)は、ロシア連邦保安庁国境局のデータに拠ると、昨年ロシアへの一定数の入国が記録された80カ国に入っていない。「しかも、これらの国々を特恵リストに加える重要な論拠になったと首相の言う『相互主義の原則』は何なのかも、全く分からない」とチュリナさん指摘した。

現実にロシア極東への入国者数を増やし得るのは、18カ国のうち中国と日本の2カ国だけなので、広く宣伝され、期待を持たせたアクションは形式上のものだったと、チュリナさんは考えている。同時に、2016年にビジネス、観光、私的目的でのロシアへの渡航者数が140万人を超えた中国とは、3人以上の観光グループのビザ無し交換が始まって久しい。

もしもリストに制限を加えるなら、アルジェリア、バーレーン、ブルネイ、北朝鮮、その他の先行き不明の市場の代わりに、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、または昨年の総括のトップ25に入っているブラジルを加える方が論理的だというチュリナさんの発言をインターファクスが報じている。(Nakanune.ru4月19日)