沿海地方から活カレイを中韓に輸出

2017年05月12日

エリナのささやき

昨日はERINA所内セミナーで、Oriental Link代表の董龍昇氏を招いて韓国新政権の対北朝鮮政策の方向性について学びました。折しも文・安倍電話会談が行われたばかり。気長に対話を重視する文在寅(ムン・ジェイン)政権の特徴をつかむことができて意義深いセミナーでした。▼来週17日(水)には、ERINA賛助会セミナー「日中韓の相互理解へ-多文化共生教育の現場から」を開催します。上越教育大学から釜田聡教授をお招きし、教育現場から日中韓の相互理解の様子を報告していただきます。ぜひご参加ください。▼新潟県糸魚川市では、「海洋高、ロシア航海実習中止 「北」情勢緊迫化を考慮」(新潟日報5月3日)とか。安定した日本海を築かなければなりませんね。写真は1997年、北朝鮮・羅津の琵琶島を望む。

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◇沿海地方から活カレイを中韓に輸出

極東産カレイが生きたままロシアから中国と韓国に届けられた。会社は琿春に14トン、束草に5.1トンほどのカレイを輸出した。漁獲地から最終消費者までの道のりは、10日以内だと、「太平洋ロシア」は報じている。

これまで、アジア太平洋諸国へは冷凍か熱処理された魚しか輸出されていなかった。企業グループ「アンテイ」の関係者は、活魚を輸送するために船の設備更新を行うことを決めた。この目的で、船に専用の貯蔵庫と活魚の生命維持システムが設置された。

現在、魚の積替工程の短縮と、それによる輸送日数の短縮の可能性を、専門家が検討している。既存の生産力では、最大で月50トンのカレイを水揚げすることができる。今年の実績は、120トンになるだろう。

2019年の計画では、沿海地方産のホタテガイとナマコのアジア太平洋諸国への出荷が始まる。現在、関連するインフラの整備がウラジオストク市ルースキー島で行われている。この方面の拡大への投資総額は、直近の数年間に2億ルーブル余りになることだろう。

極東投資誘致・輸出支援エージェンシーの話では、アンテイ・グループの系列企業が近々、ウラジオストク自由港に入居する。申請書は既に審査、承認済みだ。(太平洋ロシア4月29日)