ヤクーチアから中国へ原料炭を輸出

2017年05月25日

エリナのささやき

昨日はロシアと韓国での新潟県産品のPRコーナー廃止という、ちょっと残念なニュースをお伝えしました。その前には、秋田の稲庭うどんが上海に進出というニュースがありました。秋田といえば稲庭うどん、新潟といえば酒、そして島根といえば出雲そばでしょうか。きょうは「島根と台湾結ぶ酒造り 県産品種ルーツ「台中65号」使用」(山陰中央新報5月18日)というニュースが。▼ロシアからは黒いダイヤと形容される石炭の話題と、本当のダイヤの話題。▼極東の石炭積出港の一つ、ポシェットに上陸した1994年のビデオから。線路のゆがみも懐かしすぎる。

海外ビジネス情報

◇ヤクーチアから中国へ原料炭を輸出

石炭会社「コルマル」と中国の鉄鋼大手「宝鋼集団」が最高級原料炭24万トン輸出の年間契約に署名した。

コルマル・セールス・アンドロジスティクス社のアンナ・ツィビレワ会長によれば、コルマル社は宝鋼集団に24万トンの最高級原料炭「イナグリンスキー」を「イナグリンスカヤ1」選炭工場から輸出する長期契約に署名した。ツィビレワ会長は、この契約の有効期間は2017年4月から2018年3月までだと述べた。「イナグリンスカヤ1」工場から宝鋼集団への複数回の順調な原料炭の試験的出荷を経て、契約書は署名された。

チュリマカンスコエ原料炭鉱床(イグナリンスキー採鉱・選鉱コンビナート)の石炭増産プロジェクトは、デニソフスコエ鉱床の開発とハバロフスク地方ムチュカ湾の貨物ターミナル建設を含む、企業グループ「コルマル」の総合投資計画の枠内で実施中だ。採鉱・選鉱コンビナートの第1期工事は国の特定目的対インフラ支援を得た。採鉱・選鉱コンビナートの第2期工事は、「ユジナヤ・ヤクーチア」先行経済発展区(TOR)の入居企業として行われている。

「イグナリンスカヤ」炭坑と「イグナリンスカヤ2」選炭工場の稼働開始は2018年に予定されている。2019年に設計生産力に達すると、総加工量は年間600万トン、精炭の生産量は年間450万トンになる。(極東開発省5月16日)

 

◇KGKの工房が9月にロシア極東にオープン

第3回東方経済フォーラム会期中に、インド宝飾大手のKGKがウラジオストク自由港域内にダイヤモンド研磨工房を開設する。ユーリー・トルトネフ副首相兼ロシア極東大統領全権代表がこれについて記者らに伝えた。

「KGK社と合意に達した。彼らはALROSAの関係者と会い、供給量について協議した。インド側は東方経済フォーラム開催中に工房を開設する。そのために既に、設備も取り寄せ済みだ。工房の人材教育プログラムはかなり高度だ。当初はインド側の従業員がかなり多いが、彼らは人材を養成し、一部をロシア人と入れ替えるだろう」(トルトネフ副首相)。

「ウラジオストク自由港入居者としてのロシア極東での新工場の操業開始は、この地域での事業拡大のためのしかるべき特恵待遇の利用を可能とし、アジア太平洋諸国への研磨ダイヤモンドを輸出する本格的なチャンスを開く」とコタリ会長は述べた。(極東開発省5月18日)