撫遠-ハバロフスク間に大型客船が就航

2017年06月19日

エリナのささやき

昨秋就任した新潟県の米山隆一知事が初の海外視察に出かけました。「米山知事、初の海外視察 17日までソウル、大連など」(新潟日報6月14日)。ソウルや大連の「海外事務所の効果や経済交流についてよく見ていきたい」ということでした。このところ活動が地味な新潟県の国際展開に活が入るでしょうか。▼今日の海外ビジネス情報は、黒龍江(アムール川)での中国とロシアを結ぶ舟運の話題。大きな川ですから、これ(↓、これはドナウ川)よりも大きいぐらいの客船でしょうか。

海外ビジネス情報

◇撫遠-ハバロフスク間に大型客船が就航

中国の「一帯一路」構想が提唱されて以来、この3年間は沿線諸国の支持と行動を勝ち得た。5月7日、ロシア側が中国撫遠-ロシア・ハバロフスク口岸間の旅客輸送事業に大型客船「勝利70周年号」を投入した。大型船の投入は撫遠-ハバロフスク口岸間の輸送力を増強させ、中国側との施設連結をさらに進めた。

今年の明水期(夏の通航期)の撫遠-ハバロフスク口岸間が開通して以来、出入国する観光客が徐々に増え、チケットが一時的に売り切れたこともあった。より多くの観光客が中ロの間を順調に行き来し、文化・貿易などの協力と交流を行うように、撫遠とハバロフスクは協議の上、新しい大型客船航路を開設した。大型客船「勝利70周年号」が撫遠-ハバロフスク口岸間の旅客輸送事業に投入されると、中ロ両国の観光客から人気を集めた。

ハバロフスク地方は「一帯一路」戦略が国境地域にもたらす発展と変化を実感するようになり、政府は今年から交通施設整備に力を入れることを決定した。ロシア・ハバロフスク地方交通省のセルジュコフ・アルチョーム・ペトロヴィッチ副長官は「『勝利70周年号』は近代的で安全性の高い旅客輸送快速船だ。この大型船の投入は撫遠とハバロフスク間の交流の内容をさらに充実させ、われわれの人的往来をさらに円滑化する」と紹介した。(黒龍江日報6月8日)

 

◇モンゴルで製油所建設が本格始動

モンゴル政府が、長年の懸案だった製油所の建設を決定した。

モンゴルには現在、大型の製油所がない。その結果、燃料の大部分はロシア、特にイルクーツク州から供給されている。同時に、モンゴルの鉱物資源評議会は国内の石油の確定総埋蔵量を16億トンとし、アメリカのSovereign Exploration Associates社の専門家は40億~50億トンと評価している。

国営の「モンゴル製油所」社が設立された。同社は製油所建設プロジェクトの枠内で、契約ベースでの事業主体の機能と責任を負う。製油所建設は、国家予算、鉱業・重工業省予算から資金を調達する。政府はこの決定を6月7日の定例閣議で行った。

現地マスコミの8日の報道によると、最大級の製油所は、複数の油田が存在する北東部のヘンティー県にできる。製油所は2021年には竣工する予定で、石油製品の輸入依存度を軽減するとみられている。このプロジェクトの実施は鉱業・重工業省が監督する。

内閣はモンゴル政府とインド政府の間の10億ドル規模の融資枠組協定の批准法案について協議した。協議後、この資金を「モンゴル製油所建設」プロジェクトの実行に使うことが決まった。(Asia Russia Daily6月8日)