長春とウラジオを高速鉄道が結ぶかもしれない

2017年07月12日

エリナのささやき

旅先では忘れられない人々がいるものです。アグロ・ツーリズムを営む北イタリアの小さな村の一家。レストランで隣り合った老夫婦は、安倍政権に疑問を持つフロリダからの観光客でした。ウィーン3日目に訪れたベートーヴェンさんのお隣のホイリゲ(自家製ワイン食堂、↓)では、エジンバラ在住の日本人女性と知り合い、話が弾んでもう1軒。スコッチウィスキーの本場に住んでいるのにお酒は弱く、小柄なのに人生を強く歩んでいる雰囲気が印象的でした。▼世界を短距離で結ぶポテンシャルを秘める北極海航路。北海道からは「北極海航路の貨物船 苫小牧に25日初寄港」(北海道新聞6月23日)のニュース。海外ビジネス情報は今日も3題。

海外ビジネス情報

◇長春とウラジオを高速鉄道が結ぶかもしれない

吉林省党委員会の巴音朝魯(バヤンチョル)書記は、アレクサンドル・オシポフ極東開発次官との会談で、長春-ウラジオストク間高速幹線鉄道の建設プロジェクトの実現の可能性を検討するよう要請した。

巴音朝魯書記は、長春-琿春間高速幹線鉄道の建設を例に挙げた。その利用率は、一時は疑問視されていたものの、事業は政府によって成功し、現在ではこの幹線は貨物で満杯の状態だ。長春-ウラジオストク間幹線鉄道も、同様に需要があるだろうと、巴音朝魯書記は考えている。

「このプロジェクトは確かに、興味深い。今はこの幹線の建設の可能性を探り、プロジェクトの主要なソリューションをよく検討する必要がある。我々は前向きに考えている」とオシポフ次官はコメントした。

これまでに、アレクサンドル・ガルシカ極東開発大臣が北京訪問の際、中ロ間にもう一つ橋(ポルタフカ-東寧区間)ができる可能性について話している。「我々は隣国同士なのに、この近さを活かすためのインフラが不十分だ。我々は、ポルタフカ-東寧区間の橋梁を建設し、国際輸送インフラを総合的に強化する必要があると考えている」と大臣はコメントした。大臣は、既に「ブラゴベシチェンスク-黒河」間橋梁と「ニジニレニンスコ-同江」間鉄道橋が建設中だということにアクセントを置いた。

長春でロシア連邦極東発展省アレクサンドル・オシポフ次官を団長とするロシア代表団の交渉が終了した。この訪問の枠内で、吉林省当局及び経済界の代表者との複数の会談がセットされた。吉林省と沿海地方を繋ぎ、吉林省に海への最短出口を確保する国際輸送回廊「プリモーリエ2」を整備強化する共同プロジェクトの実行が、この訪問の重要なテーマとなった。(ロシア連邦極東開発省6月21日)

 

◇NEDOがヤクーチアの風力発電事業に着手する方針

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はサハ共和国(ヤクーチア)との合意の枠内で、再生可能エネルギープロジェクトを実施する。2018年には北極圏のチクシ集落に3つの風力発電装置ができることを、サハ共和国のアレクセイ・コロデズニコフ第一副首相が22日、報道陣に語った。「来年にも風力発電装置の設置を始める。設備は100%日本製だ」と第一副首相は述べた。

NEDOの担当者によれば、コンペの総括後、8~9月に優勝者がプロジェクトのF/Sを行い、その後、プロジェクトの実行に着手することになる。

「こちらには既にロシア極東での経験がある。カムチャツカ地方のウスチ・カムチャツク集落では日本の3つの風力発電装置が運転している。ただし、カムチャツカのプロジェクトとは異なり、チクシでは、風力発電装置の安定運転を確保するために、追加で蓄電システムが使用される。これはカムチャツカのプロジェクトの発展型だ」とNEDOの担当者は説明した。

専門家によれば、北極圏のチクシ集落には、ディーゼル・風力発電装置を導入するための莫大なポテンシャルがある。NEDOの担当者は、ロシア極東には5300カ所に分散型電源システムがあると説明した。(タス通信6月22日)

 

◇モンゴルで主要道路の改修工事が始まった

ウランバートル-ダルハン間の道路(204.6キロ)の改修工事が21日、始まった。この道路は、国際規格を満たす4車線のコンクリート舗装道路に改修される。この区間こそ、ウランウデとウランバートルの間で非常に重要な意味を持っている。この道路は大規模工業拠点、農業地域、大規模経済区域、観光リゾート拠点を経由している。この道路の現状の規格で夜間に走行が推奨されるのは約600台だが、実際には夜間の平均走行車数は3800台となっている。

さらに、改修工事には12本の鉄筋橋梁、2本のトンネル、一時駐車場と排水施設の建設が含まれている。モンゴルのマスコミの報道によると、改修された道路の開業は2018年の予定だ。

Asia Russia Dailyが過去に報じたように、ウランバートル-ダルハン区間の道路は1970~1980年に建設され、1997~2000年に改修されている。モンゴル-ロシア-中国経済回廊計画は「ウランウデ-キャフタ-アルタンブラグ-ダルハン-ウランバートル-サインシャンド-ザミンウド-エレンホト-天津」の中継輸送ルートの利用を想定している。2016~2020年の政府活動計画もこの目標を反映しており、中継輸送ルートの使用は来年1月の開始が予定されている。(Asia Russia Daily 6月22日)