アジア開銀が北東アジアの電力系統の統一のための調査をモンゴルで実施
2017年07月13日
エリナのささやき
旅行には想定外の出会いや出来事があるものです。今回は、新国立競技場の設計が白紙撤回されてしまった故ザハ・ハディドさんの建築物を目の当たりにすることが出来ました。旅行の4日目に行ってみようと思っていた「ノルトケッテンバーン」、インスブルックの街の北側をケーブルカーとロープウェイで一気に登ります。その駅舎(↓)ってひょっとすると、と調べてみると、やっぱりザハさんの作品。ザハさんの作品は、この後、もう一つ見ることになるのですが、東京はもったいないことをしたなぁ、と感じます。日本は経済的にも精神的にも、ザハさんのイメージを具現化する余裕をなくしてしまったのでしょう。▼欧州で盛んなシェア自転車、北海道でも「シェア自転車、札幌で実験 「ノーマップス」に中国大手参加」(北海道新聞6月24日)というニュース。海外ビジネス情報では、さまざまなプロジェクトが進んでいく様子がうかがえます。
海外ビジネス情報
◇アジア開銀が北東アジアの電力系統の統一のための調査をモンゴルで実施
モンゴルエネルギー省のイニシアチブとアジア開発銀行の支援の下で、モンゴルで技術支援プロジェクト「北東アジア電力系統統一戦略」が実施中だ。この調査の主な目的は、モンゴルの再生可能エネルギー源を域内電力系統に接続するための詳細な調査の実施だ。前述の調査はフランス電力会社が行っている。プロジェクトの実施期間は25カ月となっている。(MONTSAME 6月23日)
◇川崎重工がサハ共和国でガスタービンを導入する
川崎重工業(株)がクィスィル=スィル集落の(株)ヤクーチア燃料エネルギー会社(YaTEC)の施設にガスタービンを導入することを、サハ共和国住宅公営事業・エネルギー省広報室が23日に報じている。
広報室によると、日本の代表団は1週間、ヤクーチアでプロジェクトのF/Sの結果について協議した。試算によると、クィスィル=スィル集落でプロジェクトが実施された際の投資回収期間は4年と、当初案の予想よりも2年短い。
さらに、川崎重工のコンサルタントであるEYアドバイザリー(株)の関係者は、ガスタービン装置の出力を、当初の1.7メガワットから15メガワットまで増強する場合の試算をYaTECがオファーしたことを話した。広報資料によると、YaTECは、経済効率を上げ、それによる需要家数の拡大を踏まえた大型プロジェクトの実施に前向きだ。
住宅公営事業・エネルギー省広報室はインターファクス極東に対し、川崎重工がビリュイスク市でのプロジェクト実施案も検討してきたことを認めた。しかし、プロジェクトの投資回収期間が18年だったうえ、有望な需要家も見つけられなかった。
これまでの報道では、東方経済フォーラムの枠内で9月に相互理解覚書の署名が予定されている。この決定は第5回「極東再生可能エネルギー発展」国際会議で発表された。(インターファクス6月26日)
◇フフホト、新たに2空路増設
内モンゴル自治区の観光シーズンの到来に合わせ、各航空会社は観光スポットへの新たな航空路により輸送能力を増加している。吉祥航空、東海航空は6月23日、フフホト-南京線、深圳-フフホト-ハイラル線を増設した。
吉祥航空のフフホト-南京便はエアバスA320によるHO641/1642が毎日1便。東海航空の深圳-フフホト-ハイラル便はボーイング737によるDZ6219/6220で、毎日1便。新空路の開通後、フフホト-南京便は毎日4~5便、フフホト-深圳便は毎日5~6便となり、フフホト-ハイラル間は毎日10~12便の運航となる。(内モンゴル日報6月27日)