中ロ原油パイプライン第2ルートのシールド工事完了

2017年07月25日

エリナのささやき

パリでは5泊しました。日次を追うのではなく、印象的なシーンをお伝えします。▼昨日はツール・ド・フランスの最終日で、シャンゼリゼ通りのゴール・表彰式は華やかでした。7月4日にコンコルド広場からシャンゼリゼン通りをバスで通ると、観客席を設営中。7月14日に開かれる「パリ祭」と、昨日のツール・ド・フランスの両方のために、設置されるのでしょう。▼きょうは山形県から「鶴岡の食を香港に 22日から初の市場調査」(山形新聞7月20日)の話題。海外ビジネス情報は、資源がらみのニュースが2つ。

海外ビジネス情報

◇中ロ原油パイプライン第2ルートのシールド工事完了

中ロ原油パイプライン第2ルート施工現場の最前線によると、嫩江区間が先日貫通したことにより、第2ルートのシードル工事がすべて完了した。

中ロ原油パイプライン第2ルート工事は黒龍江省漠河から、黒龍江省と内モンゴル自治区を経由し、大慶市林源までの全長941.8キロメートルで、パイプ管径813ミリメートル、計画年間送油量は1500万トン。シールド工法はトンネルを掘削する先進手法で、嫩江区間の工事は中ロ原油パイプライン第2ルート工事の中で最も長いシールド工事で、2016年7月27日に施工チームが現場に入り、11月13日に掘削作業が始まり、泥水式シールドマシンで嫩江を北から南へ横断した。嫩江区間が無事に貫通したことは、国内のシールド工法業者に寒冷地区での施工経験を与えた。(黒龍江日報7月12日)

 

◇中国の鉱山設備の組立工場がロ極東にできるかもしれない

コルマル社がサハ共和国(ヤクーチア)に中国の鉱山設備の組立工場を建設する可能性を探っていることを、「ユジナヤ・ヤクーチア」先行経済発展区(TOR)に入居するコルマル社のセルゲイ・ツィビレフ社長が表明した。

コルマルは現在、中国のパートナー(中国航空工業、泰戈特(北京)工程技术有限公司)の参画を得て、「デニソフスキー」(生産能力600万トン)と「イナグリンスキー」(1200万トン)の採鉱・選鉱コンビナートをTOR内に建設中だ。

デニソフスキー採鉱・選鉱コンビナートのへの投資額は約29億ルーブル。イグナリンスキー採鉱・選鉱コンビナートへの共同投資額は250億ルーブルほどだ。イグナリンスキー採鉱・選鉱コンビナートの石炭製品の需要家の中に、中国の宝山鉄鋼が入ることになる。現行の石炭の年間輸出契約は24万トン。2018年第2四半期からの150万トンの供給契約の締結の可能性が検討されている。

チュリマカンスコエ・コークス用炭鉱床(イグナリンスキー採鉱・選鉱コンビナート)での石炭増産プロジェクトは、コルマル・グループの総合投資プログラムの枠内で実施されており、それはデニソフスコエ炭鉱の整備とハバロフスク地方ムチュカ湾の出荷ターミナル建設を含んでいる。ユジナヤ・ヤクーチアTORの入居企業として、採鉱・選鉱コンビナート第2期工事が実施されているところだ。(極東開発省7月13日)