川崎重工のガスタービンメンテナンス部署がウラジオにできた
2017年07月26日
エリナのささやき
観光客でごった返すモンマルトル寺院周辺を一歩離れると、空気は一気に静かになります。ルノワールの庭園があるモンマルトル美術館も案外、ひっそりしていました。そんな館内の一角に、印象派の画家たちのモデルを経て自ら画家となったシュザンヌ・ヴァランドンのアトリエがあります(↓)。まるで彼女が息づいているかのような、19世紀末の感じ。絵を描きたいなぁ…。▼旅行でつくづく思うことは、観光客が多すぎるのはいかがなものか、ということ。今日の日本海側からのニュースは、「エバー航空、青森-台北11月就航 定期チャーター週2便」(東奥日報7月22日)。海外ビジネス情報は、相変わらず活発な様子。
海外ビジネス情報
◇川崎重工のガスタービンメンテナンス部署がウラジオにできた
「川崎ガスタービンサービスRUS」(川崎重工業と双日の合弁会社)がウラジオストクにオフィスを構えた。これはロシア初の川崎重工業のガスタービン・メンテナンスサービス担当部署だ。
開所式のあと、(株)極東エネルギー管理会社(DVEUK)のドミトリー・セリュチン社長と川崎ガスタービンRUS社の社長が、ウラジオストク市ルースキー島でロシアの電力会社が運転している川崎重工のガスタービン用の部品供給契約に署名した。川崎は、双日を通じて自社製品を販売しており、同様にメンテナンスサービスも組織された。
日本の設備の初の試験運転が行われたのは、APEC首脳会議に向けてDVEUKが小型コージェネレーションシステムを建設したルースキー島だった。小規模発電所の「セベルナヤ」発電所用にはオランダ製のガスタービン2基、「ツェントラリナヤ」発電所と「オケアナリウム」発電所用にはより出力の大きい日本製ガスタービン(川崎重工)7基が購入された。同時に、小型コージェネレーションシステムの運転開始後、DVEUKには日本側との間に設備のメンテナンス上の問題が発生。その後、意見の相違は調整されたが、わだかまりは残った。
「川崎ガスタービンRUS」社は2017年3月、ウラジオストクに登記。資本金は1万ルーブル。株主は川崎重工業(51%)と双日(49%)となっている。(ゾロトイ・ログ7月14日)
◇東北4省区 検査検疫協力協定を締結、中欧列車の輸送増・効率向上へ連携
遼寧省、吉林省、黒龍江省、内モンゴル自治区の出入国検査検疫局が7月12日、営口市ハツ魚圏区で『東北四省区検査検疫局の中欧定期列車の輸送増加・効率向上への共同支援、検査検疫監督管理の協力強化に関する協定』に署名した。
4省区の検査検疫局は、職務的機能を十分に発揮し、検査検疫局と鉄道部門との協力の強化、職務分担の明確化、情報共有の強化、貨物申告の便宜の提供など10分野で緊密な連携を行ない、企業の信用と貨物のリスク分析を基礎とし、情報化管理を手段とし、事中事後の監督管理を完備し、中欧定期列車沿線の検査検疫機関間の情報交換・監督管理の相互承認・法律執行時の相互援助を実現し、「企業が一つの地域で登録すればすべての地域での申告・検査が可能」、「一つの地域で検査を受ければすべての地域が承認」、「一つの地域で通関すればすべての地域が関与しない」という政策を全面的に実施し、検査検疫の流れを最適化し、手続を簡略化し、企業の物流コストを引き下げ、貿易円滑化の水準を向上させることに一致し、ともに中欧定期列車の輸送増加・効率向上を支援する。
2013年以来、「営満欧」、「遼満欧」、「瀋満欧」、「盤満欧」、「遼満欧」など遼寧省発の中欧定期列車が相次いで開通した。現在までに運行数は3200本を超え、コンテナ輸送量は約20万TEUに上り、大きく発展している。(遼寧日報7月14日)