ナホトカのロスネフチの石化コンプレックスプロジェクトが進展か

2017年10月02日

エリナのささやき

昨年に続き、先週金曜に滋賀県を訪ねて1泊してきました。その帰路、土曜は石川県能登半島の先端に位置する珠洲市に宿を取り、日曜は奥能登国際芸術祭を観つつ帰ってきました。能登半島北辺の日本海に面する小さな港町で見る夕日は格別。気が付くと、そこに「美しい海回復記念碑」という石碑が(↓)。1997年1月にロシア船籍のタンカー「ナホトカ」号が沈没し、流出した油がここ長橋海岸にまず漂着したのでした。ボランティアによる当時の献身的な油の回収作業を伝える報道が思い出されます。大変な思いをした港町だったのですね。▼きょうの海外ビジネス情報は、ナホトカの石油化学の話題。日本海沿岸の話題は、新潟から「ソウル線週5往復に 来年2月、スキー客など見込む」(新潟日報9月27日)というニュースです。

海外ビジネス情報

◇ナホトカのロスネフチの石化コンプレックスプロジェクトが進展か

ガスプロムとロスネフチがナホトカのロスネフチの東部石油化学コンプレックス向けのガス供給に係る4年に渡る争議を解決した。ガスプロムがサハリン2の事業拡張のための原料と引き換えにガスを供給することに同意したことを、経済紙RBCの複数の情報筋が語った。

ロシア極東最大の石油精製拠点の建設は2009年以降、延期されてきた。発電用ガスの供給問題でプロジェクトは潰れかけていた。

交渉の結果を知るRBCの複数の情報筋によれば、ガスプロムのミレル社長は、ロスネフチがサハリン1のガスをサハリン2のLNG工場の第3トレーン向けにガスプロムに売るなら、石化コンプレックスが始動するための23億立方メートルのガスを供給することを約束したという。その結果、ロスネフチとエクソンが液化天然ガス製造を拡張するための燃料が足りなくなる。こうして、ロスネフチは、莫大な投資を必要とするLNG工場を犠牲にして石化コンプレックスを優先させたのだとRBCの情報筋は主張している。

「東部石化コンプレックス」はロスネフチと中国化工集団(ChemChina)のロシア極東でのプロジェクトで、沿海地方パルチザンスク地区に石油精製複合施設を建設するというもの。これは、ガソリン、ディーゼル燃料、灯油、対アジア太平洋諸国輸出向けバンカー重油を製造し、さらに極東連邦管区のガソリンの値下げと3500人分の新規雇用の創出が期待される。同プロジェクトは国家鑑定総局と環境保護団体から肯定的な評価を得た。エンジニアが詳細な設計に取りかかっている。2つの製造ラインの建設への投資金額は7960億ルーブルになる。(DV.land 9月21日)

 

◇大連港、国際大型クルーズ船始発航海が新記録を突破

9月20日、イタリア・MSCグループの豪華客船「抒情号」が再び大連港に寄港・停泊した。9月8日以来4回目の「抒情号」寄港・始発となり、1万人近い旅客が「抒情号」に乗船し、日本に向かった。そのうち大部分は東北地方から来ている。

大連港は交通運輸部の「全国沿海クルーズ船港湾配置規画」で重点的に発展させようとする始発港だ。2015年8月、「中華泰山」号が大連港から初航海し、大連港のクルーズ船母港としての供用を開始した。2016年7月、大連港国際クルーズ船センターが正式にオープンし、7万トン級以上のクルーズ船の停泊作業を完成し、「ロイヤルカリビアン・レジェンド・オブ・ザ・シー」「MSCグループ抒情号」「中華泰山」号など延べ26隻が大連港を母港として営業し、出入国旅客は延べ6.48万人を超えた。

今年、大連市は中国クルーズ船観光発展実験区として承認され、クルーズ船業務の発展のために新しい活力を注入し、「コスタビクトリア号」「ダイヤモンドクルーズ・グローリーシー号」がはじめて寄港・停泊し、1年間で延べ32隻の汽船を受け入れ、出入国者数は延べ6万人を超える予定だ。(遼寧日報9月21日)