中国人投資家 ロ極東に鉄鋼コンビナート計画
2017年11月10日
エリナのささやき
来週14日の「第10回日露エネルギー・環境対話イン新潟」の開催が近づいてきました。「おっと、いけねぇ」参加申込がまだの方、どうぞこちらのページからお願いします。▼ロシアとのビジネス交流は日本政府自ら熱心な一方、中国東北地域とのビジネス交流に関するニュースを聞くことが少なくなったなぁと思っていたら、東北の王道的産業、長春の自動車産業に食い込もうと、鳥取県の自動車部品メーカーが訪中している紙面を目にしました。ネット上でその記事が見当たらないのが残念。▼今日紹介できるのは北海道から「新千歳、国際貨物機常時受け入れ 専用リフト車導入」(北海道新聞11月4日)のニュース。海外ビジネス情報は、中国からロシアへの投資の話題など。▼パリ7区で見つけた店(↓)、鳥取の心意気か。
海外ビジネス情報
◇中国人投資家 ロ極東に鉄鋼コンビナート計画
香港のDebang Guangdong社がロシア極東に輸出志向型鋼材高次加工業クラスターを創設しようとしている。同社のプランをアレクサンドル・ガルシカ・ロシア連邦極東開発大臣とDebang Guangdongの親会社である中国のHebei Luanhe Groupの会長が協議した。この会談はメドベージェフ首相の訪中行事の枠内で行われた。
「このプロジェクトはロシア極東からアジア太平洋諸国への貿易の拡大を目的としている。製鉄所の特性とこの種の製造業の今後の展開を考慮して用地を探す必要がある。我々は、先行経済発展区の投資家が受けているあらゆる税制面の優遇、行政上の特別待遇、支援を提供するつもりだ」とガルシカ大臣は述べた。
Hebei Luanhe Groupの会長によれば、このプロジェクトを実行するために、中国側でSinosteel Corporation(中国の政府系鉄鋼会社)、Rizhao Steel Holding Group(日照市の民間の鉄鋼会社)、Jianlong Groupも参加する投資家コンソーシアムが組織されたという。
鉄鋼コンビナート創設の第1段階では、コンビナートの生産力年間100万~200万トンの確保、第2段階(5年後)では、原料の採掘、連続鋳造、良質の鉄鋼製品の製造、国外での販売を含む製造・販売チェーンの機能の確保(この段階での計画生産量は年間300万~500万トン)が予定されている。20億ドルの投資が見込まれている。(極東開発省10月31日)
◇綏芬河道路口岸の旅客輸送連合検査ビルが供用開始
先頃、綏芬河道路口岸で新しい旅客輸送連合検査ビルが供用開始されたことにより、東北三省の対ロシア口岸の中で面積が最も広く、機能が完備され、環境が優れ、先進的な設備を備えた旅客輸送連合検査機関が誕生した。
新築の旅客輸送連合検査ビルは風格のある壮大な建物で、機能が整っており、スマート検証機械など中国国内最先端の検査設備と技術が導入されている。関係筋によると、このビルは綏芬河道路口岸改造プロジェクトの一環で、そのほかに国境ゲートの新設や貨物輸送連合検査ビルの建設工事もある。総建設面積は7.2万平方メートル、投資総額は7.9億元に上る。(黒龍江日報11月1日)