沿海地方の石油コンビナートの着工は12月

2017年11月29日

エリナのささやき

今年何度目でしょうか、また北朝鮮がミサイルを打ち上げ、今度は青森沖約250キロと近いところに落ちました。他方、今月は北朝鮮の木造船が1日に1隻ほどのペースで日本海沿岸に漂着しています。秋の台風などで遭難した漁船なのでしょうか。近頃の北朝鮮では軽工業、農業、水産業の振興も重視されているとか。そんな北朝鮮の経済政策動向は、12月15日発行予定のERINA REPORT (PLUS) 139号で特集する予定です。▼その日本海側から今日ご紹介するニュースは「鳥取-韓国連続チャーター便 集客苦戦、23往復中6往復が欠航」(山陰中央新報11月23日)。海外ビジネス情報は、ロシア沿海地方の新しい石油コンビナート着工に関する話題など。▼アラスカ・バルディーズの石化基地が映っている写真は、これが最後の1枚か。

海外ビジネス情報

◇沿海地方の石油コンビナートの着工は12月

沿海地方パルチザンスク地区での石油化学コンビナート建設プロジェクトが国家鑑定を通過したことを、アンドレイ・タラセンコ知事代行との会談で(株)東方石油化学会社のビクトル・グレベニュコフ社長が伝えたことを、沿海地方政府広報室が伝えている。

総面積1300ヘクタールの石油化学コンビナート建設作業部会をアレクサンドル・コステンコ第一副知事が主導するようにタラセンコ知事代行が指示した。コンビナート建設の着工は1カ月後、12月20日だ。極東開発公社がインフラ施設の建設に資金を提供する。送電線の整備だけで35億ルーブル余りが使われることになるだろう。ナホトカの取水場の修繕や、コンビナートまでの長さ30キロ超の水道の敷設が計画されている。

コンビナートの設計上の年間生産力は、原油3000万トン。コンビナートはロシア極東で高まる高品質のエンジン用燃料の需要を満たし、原料輸出から高付加価値製品の製造へのシフトを可能にすることだろう。石油化学製品のポリマーは国内とアジアの市場に供給されることになる。同プロジェクトへの投資金額は8000億ルーブルほどになるとみられている。(ロシースカヤ・ガゼータ11月20日)

 

◇生産者・加工業者・販売者評議会が沿海地方で設立される

生産者・加工業者・販売者の地域評議会が沿海地方で設立される。その会合を来週にも開くよう、アンドレイ・タラセンコ沿海地方知事代行が20日の会議で指示した。

沿海地方知事代行はかねて約束していた通り、どうやれば良質の地場産品を手頃な価格で沿海地方住民に届けられるか共に協議するため、大型チェーン店、商店、農業生産者を一堂に集めた。

「我々は、それぞれが満足するように、そして農業が発展して商店に品数が増え、価格が住民にとって手頃になるよう、最適な連携方式を見つけなければならない」とタラセンコ知事代行は出席者に呼びかけた。

タラセンコ知事代行は、沿海地方における農業の振興は自分の仕事の優先事項の一つであり、そのためこの問題の解決を2つの予算で並行してやり始めたと力説した。

「我々は、2つの予算を使って解決したいと思っている。対外的には既に、私は連邦省庁と協議した。我々は農業者を支援するつもりだ。少なくとも私は産業商務省と、この地で農機を組み立て、それを助成することで合意した。今後の課題は、沿海地方における生産の拡大と地場産品の原価の引き下げだ。生産者は地元市場で競争力を持たなくてはいけない。すべての住宅地の商店、大型チェーン店が農業者と協力してほしい」と知事は力を込めた。

双方から意見が述べられた。生産者は、販売店舗に届く過程で製品の値を高くしてしまう割増金や、移入・輸入品との競合の保障、商品の配送の問題を解決する必要性、一次産業の支援全体について発言した。チェーン店側は共通の販売条件、受発注に応じた地場産品の量の拡大を主張した。(沿海地方政府HP 11月20日)