FESCOが長城汽車の工場向けプラントをモンゴル経由で輸送

2017年12月13日

エリナのささやき

風邪菌に負けてしまったようです。この項を12日のうちに書きためておいて、家に帰ろう。このまま掲載されれば、エリナちゃんは今日、お休み中。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシア・トゥーラ州で建設中の中国企業自動車工場のための輸送手段の話題など。モスクワに近いトゥーラ州へ、モンゴル経由の鉄道輸送、ウラジオ経由の海陸一貫輸送、サンクト経由の海陸一貫輸送、さまざまなアプローチでプラントが運ばれるようです。起点となる長城汽車の本拠は河北省。▼8年前のウラジオ駅で、FESCOのコンテナを見かけたとき(↓)。

海外ビジネス情報

◇FESCOが長城汽車の工場向けプラントをモンゴル経由で輸送

FESCOはトゥーラ州で建設中の長城汽車の「哈弗」(HAVAL)の組立工場にプラントの第1便を届けた。FESCOの報道資料によると、この貨物はプロジェクト専用に組織されたモンゴル経由の回廊を通るコンテナ列車で運ばれた。この輸送は「HAVAL Motor Manufacturing Rus」(長城汽車子会社)との契約の枠内で実施された。輸送日数は11日、第1便は40フィートコンテナ78個だった。

天津(中国)-エレンホト(中国)-ザミンウデ(モンゴル)-ナウシキ(ロシア)-ノボシビルスク(ロシア)のルートの輸送計画は、FESCOの定期列車「Mongolian Shuttle」と「Silk Way Shuttle」(中国発の貨物をモンゴル経由で運ぶ)をベースに、プロジェクトで始まったウラジオストク港とサンクトペテルブルク港経由のサービスに加えて作成された。

陸路のプラント輸送には、FESCOのコンテナと台車、Mongolian Shuttleサービスの提携相手「Eurosib」グループの台車が使用されている。建設中のHAVAL組立工場向けプラント輸送において、コンテナ貨物の約30%はモンゴル経由の陸路、70%はウラジオストク港経由で運ばれることになっている。小型プラントはサンクトペテルブルク港経由で運ばれることになる。

長城汽車は2019年にトゥーラ州の工場の操業を開始する予定だと、これまでに報道されている。投資金額は5億ドルとなっている。(インターファクス12月5日)

 

◇遼寧自由貿易試験区営口ゾーン管理委員会が受賞

11月29日から12月2日、鹿児島市で開かれた第16回環黄海経済・技術交流会議で、遼寧自由貿易試験区営口ゾーン管理委員会と山東省煙台市投資促進局が中国側を代表して、「2017年環黄海経済・技術交流大賞」を受賞した。

今回の会議は九州経済国際化推進機構、中国商務部、韓国産業通商資源部が共同で主催した。3カ国の政府、経済団体、企業などの300名余りの代表が一堂に会し、「地域間の交流促進」「イノベーションを通じた新産業と新市場の創出」をテーマとして、地域間協力の枠組み構築、環黄海地域における貿易・投資・技術など各分野の交流と協力の強化、環黄海経済圏の形成および産業・経済の共同発展などの議題を検討した。

遼寧省・河北省・山東省・江蘇省・湖南省・北京市・天津市・上海市の8省市がそれぞれ代表団を組織して会議に参加した。交流会議では環黄海地域の経済発展と交流協力に重要な貢献をしている6組織が表彰された。(遼寧日報12月5日)