中ロ天然ガスパイプライン東ルート工事全面的に加速

2017年12月26日

エリナのささやき

皇居一般参観で各国の観光客を相手にするガイドさんたちは宮内庁職員なのかなぁ。意外に英語を話すおじさん風とか、すごく優しいおばさん風とか、ちょっといい感じ。正門石橋を内側から見る風景(↓)もいい感じ。▼22日夜は、再び神楽坂の北イタリア料理店へ。今度はクリスマスディナーを満喫。素材のままのやさしい風味が、身体にもいい感じ。▼ということで、今日の日本海側のニュースも食の話題で北海道から「東川米、ロシア人も満足 農協、ユジノで輸出に向け試食会」(北海道新聞12月18日)。海外ビジネス情報は、中国でのロシアからのパイプライン進捗の話題など。

 

海外ビジネス情報

◇中ロ天然ガスパイプライン東ルート工事全面的に加速

中国石油天然ガスグループは12月13日、中ロ天然ガスパイプライン東ルートの黒河-長嶺区間内11カ所での溶接作業を一斉開始し、工事を全面的に加速することを発表した。

中ロ天然ガスパイプライン東ルートの工事は2015年6月に着工され、北部区間(黒河-長嶺)、中部区間(長嶺-永清)と南部区間(永清-上海)に分けて段階的に行われている。2019年10月には北部区間が営業運転を開始し、2020年末には全線が開通する見込みだ。中ロ天然ガスパイプライン東ルートプロジェクトは中ロ国境にある黒龍江省黒河市から始まり、黒龍江、吉林、内モンゴル、遼寧、河北、天津、山東、江蘇、上海など9省・区・市を経由し、終点の上海に至る全長3371キロメートルで、中国国内で口径最大・圧力最高の長距離天然ガス輸送パイプラインだ。同プロジェクトは鉄鋼製錬・製管・装備製造をはじめとする中国国内の基礎工業の発展を促進する効果をもたらし、ガス田・パイプライン・ガス貯蔵所・天然ガス利用を含む高・中・低水準の産業チェーンの共同発展を強力に推進する。

中ロ天然ガスパイプラインプロジェクトが営業開始すると、中国は毎年ロシアから380億立方メートルの天然ガスを輸入する。これは、中国国内のエコエネルギーの供給量の増加、エネルギー構造の最適化、省エネ・排出ガス削減の実現、大気環境の改善に長期的に積極的な影響を与える。(吉林日報12月14日)

 

◇メドベージェフ首相がロ極東の工場の稼働に映像で出席

メドベージェフ首相は遠隔会議方式でモスクワから、ヤクーチアの選鉱工場「イグナリンスカヤ2」の稼働式典、ハバロフスク地方のJGC Evergreenの温室施設開所式典、アジア・レス社のペレット工場稼働式典に出席した。

トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表が中継前に首相に説明したように、選鉱工場「イグナリンスカヤ2」は「南ヤクーチア」先行経済発展区(TOR)に入居するコルマル社が経営する。トルトネフ副首相によれば、プロジェクトの総生産力は1200万トン、投資金額は625億ルーブル、期待される雇用創出数は3000人だ。

ハバロフスク地方ソルネチヌイ地区ベレゾフスキー集落のペレット工場の投資家は「アジア・レス」。投資金額は94億ルーブル、期待される雇用創出数は690人。ハバロフスク地方ではJGC Evergreenの野菜栽培温室群プロジェクトの第2期完成分も稼働する。トルトネフ副首相によれば、温室群の総面積10ヘクタール、投資額10億ルーブル(推定)、期待される雇用創出数は114人となっている。

「今日稼働する企業を含むと、ロシア極東ではロシア連邦政府の支援の下で計80社(実質的な投資総額は1200億ルーブル)が設立され、6000人の雇用が創出されることだろう」とトルトネフ副首相は総括した。

メドベージェフ首相は「極東での製造業や農業の様々な製品の製造拡大に我々が前向きであることに疑いの余地はない。私や同僚たちは常時対応体制でそれに取り組んでいる」と述べ、ロシア極東で深刻化する製造業の人材確保問題にも触れた。(タス通信12月15日)